2014年2月5日水曜日

2月5日(水曜) 昨日の海外市場の動き

2月5日(水曜) 昨日の海外市場の動き

*** 昨日のポイント ***

中国市場は引き続き休みの中、重要な経済指標の発表もなく、新興国経済への不安に端を発した日本株の大幅下げも、欧州株は小幅な下げにとどまり、新興国通貨は比較的堅調で米国株は上昇し、円買いの流れも100.80円割れで終了、101.60台まで値を戻す。

AUDとNZDは堅調維持。アジア市場の豪中銀声明で「緩和政策へのバイアス部分と、為替で不快なほど高い」との言及を削除したことに端を発した、豪ドル買いの流れは、新興国通貨の上昇もあり止まらず、0.89台へ。NZ財務相の利上げ示唆発言とAUDUSDの急伸に端を発したNZドルも上昇を継続し一時0.8220台へ上昇。

EURはレンジで売り買い交錯。欧州市場は、ドイツ商工会議所がGDP見通しを上方修正したが、当局者発の報道に、ECB理事会で事実上の量的緩和の可能性も否定できず、1.3480割れまで続落。しかし、不胎化オペで目標の1755億ユーロを吸収したことや、それが実施される可能性に懐疑的な報道に、EURは買い戻されるが戻りは鈍い。

** 発言・その他 ***

ラッカー・リッチモンド連銀総裁=①FRBは量的緩和を現行ペースで縮小を続ける可能性が高く、縮小を停止するハードルはかなり高い。②最近の株安は成長予測の下方修正を反映。③消費者や企業支出が抑制され、今年の成長率は2.0%に鈍化予測に市場も近づく。④フォワードガイダンスは、失業率基準6.5%まで低下したら修正が必要。⑤成長率が3~4四半期で2.75~3.0%に加速が利上げの必要性を示す明確な兆候。

エバンズ・シカゴ連銀総裁=①FRBは量的緩和を現行ペースで縮小を続ける可能性が高く、縮小を停止するハードルはかなり高い。②2015年も低金利が続く可能性が高い。

米議会予算局(CBO)=①財政の改善に、2014年会計年度の財政赤字は5600億ドル→5140億ドル(2013年度6800億ドル)へ縮小。②失業率の高止まりで、短期間で終了する見通しに、2015年度3780億ドル→4780億ドルへ引き上げた。

ECB公表データ=12月の企業向け融資の国別金利格差は2012年1月以来の低水準、住宅ローン金利は2011年12月以来の水準に格差が縮小。

ドイツ商工会議所(DIHK)=2014年の独経済成長率予測を1.7%→2.0%に上方修正。

中銀当局者の発言(ブルームバーグ)=ドラギECB総裁は独連銀の支持が得られれば不胎化を止める意向→→6日のECB理事会で国債買い入れの不胎化を中止し、市場の流動性低下を防ぐ可能性が意識されている。民間銀行の流動性は1700億ユーロで1月1250億ユーロから増加しているが、2012年半ばの8000億ユーロから大幅に減少している。不胎化を中止すれば過剰流動性は1800億ユーロ増えることになり、市場金利は低水準にとどまり、景気回復の悪材料が薄らぐ→ ただし、これは一つの選択肢に過ぎず、可能性は低い。

豪中銀は政策金利2.5%の据え置きを決定。スティーブンス豪中銀総裁の声明=①金融製政策は持続可能な実需の伸びを促すのに適切、インフレは目標に沿った水準、②緩和政策へのバイアスに言及した部分を除外し、金融政策は適切と指摘し、金利の安定が最も賢明と締めくくる。③為替に関しては「不快なほど高い」との言及を削除し、「為替相場はさらに下落し、成長に寄与」と変更。④12月の第4四半期のインフレは予想より高いが、今後2年間は2~3%の目標水準で推移。

イングリッシュNZ財務相=①NZ中銀は利上げを示唆している、②金利上昇は成長に大きな影響はない、③中国経済の減速は景気見通しのリスク。

黒田日銀総裁=①2014年度の終わりか2015年度にかけ物価は2.0%に向かう、②景気は穏やかに回復、③適切な出口は十分議論して実現できる。

菅官房長官=新興国経済への先行き懸念と、米国経済の先行き不透明で、投資資金は、安全な資産である米国債に向い、外為市場でも運用リスクを避けるため円を買い戻す動きがある。

*** 経済指標の結果 ***

◎12:30 AUD 豪中銀 金融政策発表=政策金利2.5%の据え置きを決定、予想通り
◎18:30 GBP 1月 建設業PMI=64.6(予想61.5 12月62.1)→ 予想外に強い伸び率
◎19:00 EUR 12月 生産者物価指数=前月比0.2%(予想0.1% 前回-0.1%)、前年比-0.8%(予想-0.9% 前回-1.2%)
◎0:00 USD 12月 製造業受注指数=前下比-1.5%(予想-1.7% 前回1.5%)→ 前回から大幅に悪化したが、予想よりマイナス幅は縮小。

0 件のコメント:

コメントを投稿