2015年2月14日土曜日

2015年2月14日(土曜) 最新のIMMポジション(2月10日集計分)から

2015年2月14日(土曜) 最新のIMMポジション(2月10日集計分)から

集計は2月10日で、ギリシャ債務交渉のマイナス材料は織り込み、ユーロ売りの流れがを継続していた日に当たる。USDJPYは119円台へ上昇中で円先安センチメントが強まっていた日に当たり、翌々日、12日の日銀関係者の報道から始まった円の買戻しの動きは相場に織り込まれていない。また、GBPUSDはBOE四半期インフレ報告から強まったGBPの買いは含まれてはいない。

円、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル、NZドルの計7通貨合計で、ネットショートは-386,569コントラクトで、前週-391,605から通貨ショートが5,036減少している。

全体でみると、円、ユーロ、ポンド、豪ドルはショートが減少。逆に、スイスフラン、カナダドル、NZドルはショートが拡大していた。

2月10日の取引レートでドル換算したポジションでは、円グラフにあるように、ユーロは全体の61.0%→61.2%(約275億ドル)にユーロ売りが拡大、逆にポンドは8.7%→8.2%(約37億ドル)、豪ドルは9.5%→9.2%(約41億ドル)、円は13.7%→12.8%(約58億ドル)へ減少していた。

【円】
円はネット-55,124コントラクトで、前週の-59,571からショートが4,447減少、4週連続の減少していた。2月10日、当時のスポット市場では、USDJPYが119円台に上昇したことで、円安センチメントが強まっていたが、以外にも円ショートポジションは逆に減少しており、10日まで円売りセンチメントはそれほど強くなかったことがわかる。

反面、2月11日~12日のアジア市場にかけ、極短期間に投機的な円売りポジションが急速に膨らみ120円台を達成。12日の欧州市場から日銀関係筋の話から始まった円の買戻しの要因となっていたことが推測できる。

【ユーロ】
ユーロはネット-194,641コントラクトで、前週の-196,309からショートが1,668減少していた。減少は7週間ぶりのことで、ギリシャ債務交渉が始まる前に、ポジション調整のユーロ買戻しが入っていたことが推測できる。

臨時ユーロ圏財務相会合、EU首脳会議、ギリシャ・トロイカとの会合、ユーロ圏財務相会合など、一連の会合前にして、ギリシャのユーロ圏離脱の極端な恐れが弱まったことも、ユーロショートの減少に結びついていいると思われる。

【ポンド】
ポンドはネット-38,603コントラクトで、前週の-42,398からショートが3,795
減少していた。減少は3週連続で、EURGBPの売りはもちろんのことながら、BOEの来年利上げ観測は根強く残っていることもその一因と思われる。

また、12日のBOE四半期インフレレポートはポンドに対して強弱の材料が示されながらも、市場はインフレの上昇=来年のBOE利上げ開始を期待したポンド買いに反応しており、ショートポジションはより減少している可能性がある。

【スイス】
スイスはネット-5,486コントラクトで、前週の-5,350からショートが-136
増加していた。スイス中銀がEURCHF1.20 スイス防衛ラインを放棄して以降続いた、スイスの買戻しも3週間で終了、ついに若干ながら売りへと変化している。

【豪ドル】
豪ドルはネット-53,182コントラクトで、前週の-56,159からショートが2,977
減少していた。過去3週連続でショートが拡大していたが、ようやく豪ドル売りも落ち着いてきている。

【NZドル】
NZドルはネット-6,200コントラクトで、前週の-4,497からショートが-1,703
増加していた。過去5週連続でショートが拡大し、-6,200は2009年3月以来の水準となっているが、全体的なポジションは少ない。











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