2015年2月13日金曜日

2015年2月13日(金曜)アジア・欧州市場序盤の動き


2015年2月13日(金曜)アジア・欧州市場序盤の動き


今日、注目しているポイントは、①ギリシャ、②ユーロ圏各国のGDP、③日銀の真実。


ギリシャ債務問題は、引き続き不透明。EU首脳会議では議論されず、次の16日ユーロ圏財務相会合が重要となっている。目先の報道では、何等かの合意に向けた話し合いの最中と思われる。


注目のユーロ圏各国のGDP速報値は、独が強くユーロ圏全体を引っ張っている。好調な独経済は予想通りで、ECBのQEは3月から実施が確定しており、ギリシャ問題が解決されれば、EURの買戻しが強くなること予想されるが、白黒はっきりとして欲し良いのが本音。


JPY相場は不思議で、日銀関係者と思われる「日銀追加緩和は逆効果」との報道に急変した円相場は、誰も正式に否定も肯定もせず。2月18日の日銀決定会合後の、黒田日銀総裁の記者会見ががぜん注目されている。肯定すれば激しい円高へ、否定すれば円安トレンドへ逆戻り。


また、清水GPIF運用委員会委員=外貨建て資産を大幅に増やす中で、円高による為替差損を回避するためにヘッジを検討すべきと主張。当然の主張だが、このタイミングでは円買いの材料に使われやすい。


ちょっと気になったのは、早朝のスティーブンス豪中銀総裁(議会証言)。「豪ドルは一段と下落する公算大きい」等と言う。誰が見てもAUD売りの材料のはずなのだが? AUDUSDは上昇、


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ギリシャ債務問題は、16日のユーロ圏財務相会合が重要となる。
カンリフBOE副総裁=原油安がインフレ率に及ぼす影響は1年も経てば薄れ、現時点で利下げする必要はない。


政府は日銀の資産で、対GDP比の上限は設定していないと答弁。日銀が2014年末に保有する長期国債が201兆7676億円で、国債発行残高全体(865兆2675億円)の23.3%。


スティーブンス豪中銀総裁(議会証言)=経済成長はトレンドを下回り、低インフレが当面続き、金融政策には経済を一段と支える余地がある。豪ドルは一段と下落する公算大きい。
EU首脳会議では、ギリシャ問題で交渉せず。


清水GPIF運用委員会委員=外貨建て資産を大幅に増やす中で、円高による為替差損を回避するためにヘッジを検討すべき。為替リスクは現物・先物・オプションをうまく組み合わせてヘッジすることが可能。


GPIFの運用資産は昨年9月末時点で130.9兆円。海外資産は38.7兆円。10月末の資産構成見直しでは、基本ポートフォリオの外貨建て資産を従来の23%から40%と、ほぼ倍に増やした。


GPIFの外貨建て資産は昨年9月末に、外株が22.8兆円で全体の17.41%、外債が15.9兆円で12.14%。ともに残高と構成比の両面で最高を更新した。同9月末の水準から見た場合、新たな目標値までには、外株が値上がりや為替損益も含めて約9.9兆円、外債が約3.7兆円の増額がそれぞれ必要になる。


2月17日~18日の日銀金融政策決定会合後の、黒田日銀総裁の記者会見が注目。日銀関係者の発言を裏付けるのか、否定するのかで、円相場の行方が大きく変わってくる。



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