2015年6日20日(土曜) 最新のIMMポジション(6月16日集計分)から
前週は6月17日(水曜)のFOMCでドル全面安。IMMデータの集計日16日と様変わりのドル売り加速に、今回のデータから、さらにドルロング・通貨のショートポジションは減少している可能性が高い。
とりあえず、16日集計のデータを確認してみよう。目立ったのは通貨ショートの急減で、ユーロショートの急減を筆頭に、翌日のFOMCを前にして、その流れが加速したことがうかがえる。
最新16日のIMMポジションは、7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル、NZドル)のポジションはネットショートが、-215,594コントラクトと、前週の-311,975から、売り越し額が96,381コントラクト減少、減少幅だけを見れば、2013年9月17日の週108,643に次ぎ大幅なショートの減少となり、為替市場にある意味では異変が起きていた可能性が高い。
円のポジションは、-80,664コントラクトと、前週の-116,286からショートが35,622
減少、前3週間続けた円ショートポジションから、変化が生じていた。
ユーロのポジションは、-89,357コントラクトと、前週の-137,974からショートは48,617
減少、3週連続の減少となり、一週の減少幅としては、2012年6月19日の週、54.121コントラクトに次ぐ大幅な減少に、ギリシャに揺れるユーロ相場に異変が起きていた可能性が高い。
ポンドのポジションは、-25,434コントラクトと、前週の-28,277からショートが2,843減少。前3週間連続のショート拡大の流れにも変化が生じていた。
スイスフランのポジションは、+5,358コントラクトと唯一ロングを維持、前週の+10,129からロングは減少している。ネットロングは3月31日の週から始まり、スイス政策金利のマイナスや追加のマイナス金利拡大を示唆する中銀発言にも、ギリシャ問題に安全資産としてのスイス買いが続いている。
カナダドルのポジションは、-12,281コントラクトと、前週の-13,745からショートが1,464減少。長期間に及ぶカナダドルショートから、5月19日の週にロングへと変化したが、過去3週では再びショートへ変化している。
豪ドルのポジションは、-4,048コントラクトと、前週の-14,027から、豪ドルのショートが減少。前4週間連続でショートが拡大していたが、中銀の利下げ圧力が続き、豪ドル安政策の継続にも関わらず、豪ドル売りの流れに変化が起きている。
NZドルのポジションは、-9,168コントラクトと、前週の-11,795からショートが2,627
減少。前6週連続でショートが拡大、NZ中銀の予想外の利下げ以降、売り圧力が続き、追加利下げとNZ安政策に、ショートはこれで6週連続となった。
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