2015年3月11日(水曜) 昨日10日、海外市場の動き
世界的に株価は下落+世界的に金利は低下。
ドル高傾向は変わらず+円はクロスで上昇。
原油価格(WTI)下落+金価格は下落。
DXYは97.588→98.64へ上昇し、ドル高の流れが続く。
ECBのQEで、ユーロ圏各国の債券利回りは過去最低を更新中、米国債は利回りを追求して入札は5年ぶりの高水準。10年利回りの独・米国の格差は1989年以来最大。
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EURUSDは、QEによる金利低下に、1.07を割り込み続落、底値は見えず下値リスクは高い。他国の国債利回りも続落。
USDJPYは、122円台を達成するも、クロスの円高+リスク回避の動きに、121円まで下落。一筋縄で行かない通貨ペア。
GBPUSDは、EURGBPの売りに底堅いが、ドル高の流れと5月の総選挙の行方不透明で、買いも続かず、1.5030~1.5100のレンジで上下、方向感出ず。
AUDUSDは、0.7680まで上昇後、0.7610まで下落。0.7600の壁は引き続き有効ながら、割り込むと下落のリスクが高まる。
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マカファーティBOE政策委員=今年の大半はインフレ率は2%目標を下回って推移。BOEの見通しよりもたるみが少ない可能性。
カーニーBOE総裁=国内のインフレ率は、数か月間ゼロ付近だが、年内と大半は同水準で推移へ。CPIの弱さ多くはほぼコモディティ価格に起因。利上げは限定的であり、穏やか。追加の刺激効果は遅行するため、追加の金融刺激を行うことは極めて愚か。
ダイセルブルーム・ユーログループ議長=11日からの国際支援の協議開始で、計画が八方ふさがりのままでは、ギリシャや関係各所に対する信認は再び失われれる。ギリシャは早急に行動を起こす必要がある。
1月の米求人数は499.8万件=1月の米求人数は499.8万件と予想500万件。増加傾向は続き、求人数を雇用者数+求人数で割った、求人比率は3.4%とリーマンショック前よりも高い水準を維持。
ブレーク・イーブン・インフレ率(フォワードBEI)「5年後から5年間のインフレ期待を反映する」はFRBの目標値2.0%に近づく=4日に1.98%と、昨年12月26日以来の水準に上昇、1月30日には1.75%と年初来低水準から上昇へ。
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BEIは、"Break-even inflation rate"の略で、普通国債(利付国債)と物価連動国債(物価に連動して元本が増減する国債)の流通利回りの差(利付国債の利回り-物価連動国債の利回り)をいう。
物価が将来どれくらい変動するとマーケットが見ているかを示すもの(将来の予想物価上昇率)で、この値がプラスなら「インフレ」、マイナスなら「デフレ」を市場が予想(推測)していることを意味する。
一般に予想インフレ率は、実際のインフレ率と連動すると共に、先行して動く傾向があるため、各国の中央銀行は、BEI(予想インフレ率)の動向を調査・把握し、また予想インフレ率の目標値を定め、その目標値に収まるような金融政策を行うことが多い
通常、予想インフレ率が上昇傾向にある時は、インフレを抑えるような金融政策を行い、逆に予想インフレ率が下落傾向にある時は、インフレになる(デフレにならない)ような金融政策を行う。
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