2014年12月1日月曜日

2014年12月1日(月) アジア・欧州・米国市場序盤の動き

2014年12月1日(月) アジア・欧州・米国市場序盤の動き

一言、ムーディーズは、日本格下げで、円売りポジション調整のきっかけを作る。

消費増税を延長するとこうなるリスクを、以前から表明していたことを思い出している。問題は衆議院選挙の公示を明日に控える、このタイミングではないだろうか?

円はドルを含め、他の通貨でも円売りポジションになていることは、誰が見ても事実でしょう。
時間をかければ、120円をトライし、さらに上昇することと信じながらも、120円の大台手前では利食いをしたいと考えていた人は多かったことでしょう。

そして、日本格下げをきっかけとして119.10円台まで上昇し、利食い始めたとたんに1円近く急落。もっと揉み合いあながら、十分利食いをする時間がほしかった思っていたことが推測されます。

久しぶりの日本格下げ=円高、どうもこの結びつかない相反する動きに、日本の衆議院選挙前に、円を買い戻したい力が感じられてなりません。予想より大きな円高への調整も警戒する必要があることも意識する必要がありそうです。

いずれにしても、この大きめの調整後に、再び円売りへと変わることに変わりはないと思われる。

XXXXX


アジア市場は、中国経済指標は弱く、豪ドル売りが強まり、ムーディーズは、日本の政府債務格付けを契機に、円相場は上下し、円の買い戻しが続き、主要通貨でもドル売りの流れが強まる。

欧州市場は、ドイツ・フランス・イタリアの製造業PMIは好不調の分岐点となる50を割り込み、ながらも、1.2500の大台を回復。ドル売りの流れは止まらず。

米国市場に入っても、米株は弱く、USDJPYは118円を割り込み続落。ISM製造業景況指数は予想を上回り、ようやくドル売りも収まる。


XXXXX


ムーディーズは、日本の政府債務格付けを、「Aa3」→「A1」に引き下げ、格付の見通しは安定的。格下げの理由は3点。1.財政赤字削減達成への懸念、2.デフレによる成長への不確実性、3.国債利回り上昇リスクと負債負担能力の低下という。

円マイナス要因
アベノミクスへの懸念、消費再増税の延期で赤字削減目標に不透明性が増した。長期的な日本の債務借り換えコストの増大に懸念。

円プラス要因
日銀の量的緩和はクレジット・ポジティブで、量的緩和が続く限り、国債市場にリスクはない。日銀の量的緩和策はコストより利点のほうが大きい。

0 件のコメント:

コメントを投稿