注目の米GDPは、前期が大幅下方修正されたが、予想を上回る上昇にドル買いへ動き、FOMCは資産買い入れの縮小の言及はなく、景気回復の後押しに量的緩和を継続。結果は、売り買い交錯、通貨間でも動きが異なり、ドルインデックスは小幅下落。
EUR高で、クロスを含めEURは全面高。AUD安で、クロスを含め全面安。JPYは強弱混在、USDJPY(-0.17%)+AUDJPY(-1.07%)+NZDJPY(-0.28%)+GBPJPY(-0.36%)と小幅円高、EURJPY+CADJPY+CHFJPYは小幅円安。米株は軟調で、原油価格は大幅上昇、米10年債利回りは上昇へ。
USDJPYは、3日間連続で98円を中心に、米GDPで上昇しFOMCで下落、大枠97.60~98.50のレンジで98円を中心の動きへ(-0.17%)。
EURUSDは、独失業者数が減少し1.3300をトライ、強い米GDP後の安値1.3209から反発、クロスのユーロ買いが続き一時1.3345まで上昇、FOMC後に1.3344まで上昇、終値は1.3300で上値ブレークの確認できず(+0.29%)。
AUDUSDは、長かった0.9000~0.9300のレンジ下限をついにブレーク。強い米GDPに0.9000の壁をブレークし一時0.8936まで下落、FOMC後には一時0.9000台を回復したが、終値では.9000を割り込む(-0.90%)
日経平均株価は再び下落し前日の上げを全て消す、終値13,668.32(-201.50 -1.45%)
NYダウは小幅下落、強い米ADPやGDPにもかかわらず、終値5,499.54(-21.05-0.14%)
FOMC声明は
資産買い入れの縮小に関しての発言はなく、景気回復の後押しに量的緩和を継続、量的緩和を縮小しても、かなりの期間緩和策を継続。失業率6.5%、1~2年のインフレ見通しが2.5%を超えない限り、政策金利をゼロ付近に据え置く方針を再確認
→「月間850億ドルの資産買い入れを継続」、「財政引き締めが経済の足かせ」、「住宅ローン金利の再上昇を懸念」、「低インフレを懸念、継続すれば景気拡大の妨げになる(物価下落を懸念、中期的には2%目標に向かう)」
→「雇用情勢は改善しているが、依然高止まり」、「住宅市場は改善」
→「ブラード・セントルイス連銀総裁は、前回反対から賛成へ、カンザスシティー・ジョージ
連銀総裁だけは、反対を継続」
→「前回の、経済活動のペースは、緩やか→緩慢に変更」
◎米第2四半期GDP・速報値は、予想を大幅に上回る上昇となったが、前期は大幅に下方修正へ、一時ドル買いが強まる=前期比年率1.7%(予想1.0~1.2% 前回1.1←1.8%)、デフレーター=前期比0.7%(予想1.1% 前回1.3%)、個人消費支出=前期比1.8%(予想1.4% 前回2.3←2.6%)、PCE価格指数=0.0%(前回1.1%←1.0%)、コアPCE価格指数=0.8%(前回1.4%←1.3%)→ 民間設備投資が増加し、政府調達の減少ペースが大きく鈍化したことで、個人消費支出の伸びの低下などの影響が相殺
◎GDPの集計方法の変更、成長率押し上げ効果も=今回から、測定基準を改定し、研究開発費を投資に計算、GDPは年間0.2~0.3%拡大すると予想。 映画・書籍の芸術作品の製作費への投資も計算される、この計算基準は2008年の国連で合意されており、米国以外でEUは来年から導入を予定している)
◎ADP全米雇用報告は、前月が上方修正され、予想をも上回る=20万人(予想1.8万人 前回19.8←18.8万人)
◎米シカゴ購買部協会景気指数は、前回を上回るが予想にとは届かず=52.3(予想54.0 前回51.6)、新規受注53.9(前回54.6)、仕入価格63.6(前回59.9)、雇用56.6(前回57.8)
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