月末の特殊要因もあるが、米第2四半期GDP速報値と、FOMCの2大イベントを前にして、敢えてリスクを取る市場参加者は少ないと思いながらも、気がつけば、ドル高+円高へ動いている。
市場の予想は米第2四半期GDPの予想は前年比年率1.0~1.2%で、前期1.8%からの低下が見込まれ、FOMCでは、政策変更がないことが予想されているが、フォーワードガイダンスに変更があれば、それなりに相場へのインパクトは大きい。
今現在までの(午後8時30分)では、USDJPYは、97.60円でなんとか下げ止まりながらも、クロスでは円高が進み、CHFJPY=105.10割れ、GBPJPY=148.50割れ、AUDJPY=88.20割れ、CADJPY=94.80割れと、円高のオンパレード。
EURJPY=129.40円を割り込み、上昇トレンドラインの下限をブレークし、さらなる下落余地が強まり、124.952→132.731、50%=128.842、61.8%=127.924が下値のポイントになっている。(EURJPYのDailyチャートを参照)
欧州発の材料も今日は多かったが、EURUSDの1.33トライの買いは失敗し、元の水準に逆戻り。
◎欧州復興開発銀行(EBRD)調査では、海外銀行が中東諸国(除くロシア・トルコ)から、GDPの0.7%相当の資金を引き上げた=欧州新興国に対する市場センチメントの悪化で、資金引き揚げに拍車が掛かる可能性を懸念、デレバレッジの動きが中東欧のシステムリスクとなっていないかどうか注視することが非常に重要。
◎独小売売上高は、 前回・予想を大幅に下回り、一時EUR売りが強まる=前月比-1.5%(予想0.0% 前回0.7←0.8%)、前年比-2.8%(予想0.4% 前回0.8←0.4%
◎独雇用統計は、→失業率は予想・前回と変わらずだが、失業者数は予想より減少し、一時EUR買いが強まる=失業率6.8%(予想6.8% 前回6.8%)、失業者数増減-0.7万人(予想0.0万人 前回-1.3←-1.2万人)
◎ユーロ圏失業率は、 失業率は前回・予想と変わらずだが、失業者数は2011年4月以来初めて減少=12.1%(予想 前回12.1←12.2%)、失業者=前月比-2.4万人
◎ユーロ圏消費者物価指数・速報値は、 前回・予想と変わらずで、引き続きECBが緩和を継続する可能性が高まり、EUR売りが強まる=前年比1.6%(予想1.6% 前回1.6%)、コア前年比=1.1%(予想1.6% 前回1.2%)
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