2015年9日6日(日曜) 最新のIMMポジション(9月1日集計分)から
先週も変動の一週間となったが、IMMポジションの変化を見ると、7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル、NZドル)では、ネット・ショートが-243,937→-222,284
コントラクトへと、通貨ショートが21,653減少した。また、最近の傾向ではあるが、全体から占めるユーロのポジションは減少が続いている。
コントラクトベースでは、3週連続の減少で8月11日(-367,066)→9月1日(-222,284)=
計144,782との減少(約39.4%)、ドル換算すると379億ドル→220億ドルと160億ドル(約42%)も通貨のショートポジションが減少している。
ポンドは買い越しから売り越しへと逆戻りし、ユーロはショートが拡大。リスク開始の行動パターンで、円+スイス=ショートが減少し、NZドルはショートが拡大したが、なぜか豪ドルはショートが減少し、原油価格の下げ止まりにCADはショートが減少している。
円・ポジション
-39,059→-15,555(23,504)、中国と新興市場国の成長懸念と、世界的な株価下落に、円買いが強まり、円ショートは3週連続で減少し、水準と4月28日に次ぐ低水準となっている。
ユーロ・ポジション
-66,078→-67,857(-1,779)、ユーロ圏の成長懸念も見られユーロは2週間ショートが減少した後、再びショートが拡大している。この集計日後に、ECBは成長とインフレ見通しを引き下げ、QEの追加緩和の可能性を示唆したことで、ユーロは急落し、ショートポジションが大幅に拡大していることが推測される。
ポンド・ポジション
54,752→59,040(-11,239)、BOEの来年にでも利上げする可能性が意識され、2週連続ショートが減少し、前週はネットポジションもショートからロングへと変化したが、ドル高とポンドクロスの巻き戻しに再びショートへ逆戻りしている。
スイスフラン・ポジション
-12,597→-8,503(4,094)、5週連続でショートが拡大後、久々にショートが減少。円と同じく、中国と新興市場国の成長懸念と、世界的な株価下落に、リスク回避の動きでスイスフラン買いが強まっている。ただ、スイス中銀はEURCHFの水準を維持することを明確化しており、ユーロ相場の影響も強く受けている。
カナダドル・ポジション
-59,712→-55,119(4,593)、減少幅は限れているが、これで3週連続でショートが減少。8月24日に原油価格(WTI)は38ドルを割り込みながら、反発へ。相変わらず原油相場に連動している。
豪ドル・ポジション
-63,727→-55,732(7,995)、スポット市場では豪ドルの売りは止まらないが、ポジション調整なのか、ショートは減少している。中国経済の結びつきは強く、国際商品相場も弱く、金融政策も豪ドル安政策は金融緩和策も変わらず。
NZドル・ポジション
-6,063→-8,279(-2,216)、6週間連続でショートが減少していたが、再びショートが拡大。絶対的なショートポジションは少ないが、中国と新興市場国の成長懸念と、世界的な株価下落の影響を受けている。
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