2015年6月12日金曜日

2015年6月12日(金曜)欧州・米国市場序盤の動き

2015年6月12日(金曜)欧州・米国市場序盤の動き

メルケル独首相は、「ユーロ安+ECBの緩和策を擁護」、そして、「EU+ドイツ」は、ギリシャがデフォルトに陥る可能性を協議。

瞬間目を疑った。メルケル独首相は「強過ぎるユーロは、スペイン、アイルランドの改革困難にする」と発言。また、「ECBの緩和策への批判を擁護し、ECBの行動を支持」。

一方、GBPは強い。英国立統計局(ONS)は、GDP算出方法の変更に英GDPを上方修正、マカファティーBOE金融政策委員は、「英国の経済回復は続くだろう、政策を引き締め始める時が近づきつつある」と、持論の強気発言を繰り返す。

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現状のEURUSDは1.12台と、歴史的に見ても、直近の動きから見ても、EUR高の水準には無い。また、EURGBPも0.72台は、2007年12月以来の低水準で、EUR高をけん制する発言の意図は不明。

また、ECBが実行している低金利と量的緩和に悲観的な議員へ理解を求めたのか、「インフレが低いときには、ECBのような中央銀行は対応を検討しなければならない、その理解をせめて求めたい」と発言。

そして、独紙ビルトは、ツィプラス・ギリシャ首相・メルケル独首相・オランド仏大統領との三者会談で、改革案の譲歩が見られず、ドイツ政府はギリシャのデフォルトの可能性を排除していないと報道。欧州連合(EU)高官も、ギリシャへの三択肢の一つは、ギリシャのデフォルトを認めることと言う。

にもかかわらず、EURUSDは1.10を割り込むこともなく、1.11~1.12台で推移していることは、EUR買い需要が強いと言わざるを得ない。

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