2015年6日13日(土曜) 最新のIMMポジション(6月9日集計分)から
先週のスポット市場では、1週間を通じてドルはオバマ米大統領の「強いドルは問題」と、言った・言っていないの報道に売りが強まり、米ドルは、JPY+EUR+GBP+AUD+CADの主要国で値を下げているが、NZ中銀の「予想外の利下げ+追加利下げの観測」+「通貨安政策」に、NZドルの弱さが目立っている。
一方、IMMのデータからは、ドル高期待の継続なのであろうが、通貨のネットロングはスイスフラン一通貨に減ってしまった。
最新のIMMポジションは、7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル、NZドル)のポジションはネットショートが、-311,975コントラクトと、前週の-293,324コントラクトから、売り越し額が-18,651コントラクト増加、3週連続で通貨の売りが増加している。
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円のネットポジションは、-116,286コントラクトと、前週の-85,693からショートが増加、昨年12月9日の週以来、久々に10万コントラクトの大台へショートが拡大し、増加も3週連続となった。ただ、この集計後の10日(水曜)に、黒田日銀総裁の「実効為替レートから、かなりの円安は事実+さらなる円安はありそうにない」発言に円高へと変化したこともあり、ショートポジションは大幅に減少している可能性も高い。
ユーロのネットポジションは、-137,974コントラクトで、前週の-165,512から27,538減少している。ギリシャのデフォルト懸念を背負いながら、ユーロ・ショートは予想外の増加せず、2週連続でユーロショートは減少し、不思議なことに底固めしているようにも思える。
ポンドのネットポジションは、-28,277コントラクトで、前週の-25,658からショートが拡大し、3週連続で売り越し額が増加している。
スイスフランのネットポジションは、+10,129コントラクトで、前週の+8,359から買い越し額が拡大、増加幅は少ないが、3月31日の週以来、11週連続で買い越し額が拡大している。ギリシャのデフォルトリスクや、米利上げに伴う金融不安のヘッジと思われる。
カナダドルのネットポジションは、-13,745コントラクトで、前週から売り越し額が拡大し、2週連続となった。
豪ドルのネットポジションは、-14,027コントラクトで、前週の-13,256から若干売り越し額が拡大し3週連続の売り越しとなった。
NZドルのネットポジションは、-11,795コントラクトで、前週の-10,539から売り越し額が拡大し、4週連続の売り越しとなった。
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