2015年3月6日(金曜)昨日5日、海外市場の動き
米金利小幅上昇+米金利低下、WTI下落+金価格下落、DXY上昇+VIX低下。
注目のドラギECB総裁は、
1.「必要なら買い入れを延期し継続」とQEの2016年9月期限を延長する可能性を示唆、
2.「最新の経済は良好で、経済指標は年初の活動が一段と改善」とユーロ圏経済の先行きに楽観的、
3.「2015年、2016年の成長見通しを大幅に上方修正」し、ユーロ圏経済の先行きに自信を示し、
結果は、直後のEUR買いから、通貨EUR売り+欧州株上昇。
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EURUSDは、ドラギECB総裁の記者会見直後のEUR買いから流れは一変し下落へ。QEが長期間続く可能性をテーマに、ユーロ圏の楽観的な景気見通しは無視、一時1.1000の大台を割り込む。
USDJPYは、一時120.40円台まで上昇、一時120円台を割り込みながらも、120.00~25円のレンジで推移。木内日銀審議委員+河野自民党議員の、円高要因の発言にもUSDJPYは120円台を維持。
AUDUSDは、ロウ豪中銀副総裁の久しぶりに豪ドル相場を容認する姿勢にも、追加緩和の可能性を残し、AUD買いは長続きせず、0.7770台まで続落。中国の成長見通しの引き下げの影響を気になる。
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米新規失業保険申請件数は予想外に悪化、米製造業受注指数は予想外のマイナスへ。
カナダIvey購買部協会指数は予想を下回る。
木内日銀審議委員=過度に緩和を強化すれば経済・物価安定むしろ損なうリスク。昨年10月の追加緩和は副作用が効果を上回ると判断。量的・質的緩和の副作用が表面化してからでは手遅れ。コアコアCPI2%から乖離は原油価格だけが原因でない
木内日銀審議委員=原油価格の下落が米景気にどの程度恩恵をもたらすか注目。円安・原材料高で中小企業厳しいとの声多い。
河野自民党議員=輸出が増えず円安の恩恵少なく、ドル円は100円が妥当
中国全人代=今年のGDP目標7.0%前後、CPI目標3.0%前後、国防費10.1%
ロウ豪中銀副総裁=世界的な低金利で、AUDは望ましい水準よりAUD高となっているが、過去数年のどの時期よりも適切な水準にかなり近づいている。
ロウ豪中銀副総裁=適切と判断すればさらなる利下げの余地ある。2月の利下げ決定は、確認が持てる兆しが十分見受けられなかったためで、状況が悪化したからでない。
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BOE金融政策委員会は、政策金利0.50%と、資産買い入れ枠3750億ポンドの据え置きを決定、予想通り。
ECB理事会は、政策金利のりファイナンス金利0.05%に、限界貸出金利(上限金利)0.30%、中銀預金金利(下限金利)-0.20%に据え置く。
ドラギECB総裁による理事会後の記者会見
◎2月までに判明した調査では、年初時点で経済活動が多少ながら一段と改善、今後も景気回復は裾野が広がり、段階的に力強さを増すとみられる。
◎3月9日から各国の国債購入を開始、月額600億ユーロの国債の買い入れ、2016年9月まで実施、インフレ軌道に変化があるまで、必要なら買い入れを延期し継続。
◎最新の経済は良好で、経済指標は年初の活動が一段と改善したこを示し、インフレ率は2017年までに目標に向かう。
◎一部セクターの調整、構造改革の遅れによる悪影響を受ける可能性。
◎経済見通しには下振れリスクが残るが、リスクは低下。
◎ギリシャ向け緊急流動性(ELA)を5億ユーロ引き上げ、条件が満たせばギリシャ国債の担保とする特例を再開へ。
ECBスタッフ予測
◎成長見通しを12月時点より引き上げ、2015年1.0%→1.5%、2016年1.5%→1.9%、2017年2.1%
◎インフレ見通しは12月時点より強弱混在、2015年0.7%→0.0%、2016年1.3%→1.5%、217年1.8%
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