2015年2月16日月曜日

2015年2月16日(月曜) 疑いと真実?

2015年2月16日(月曜)  疑いと真実?

JPYのポジションを持っている市場参加者は、先週のJPY相場で唖然としたことでしょう!

今までの持合い相場を上抜けしついに120円台を達成、これで、121円~124円の新たなレンジか? と思った瞬間に118.50円台まで急落。それじゃ、119円~121円のレンジ? と思いきや119円台を安定的に回復できず。

日銀関係者の話として、一部報道で『日銀追加緩和は逆効果で10月の緩和は消費者マインドに悪影響を与えたとしている。追加緩和はさらに円安を引き起こし、消費マインドに水を差すとしている』と言う。

日銀内部も一枚岩ではないことは重々承知なので、それほど驚きではないが、否定も肯定もともに発言がないのが気になる。

さらに、ブルームバーグ社の記事で、以下がさらに追い打ちをかけ、疑心暗鬼の状態に陥っている。

【財務省がホームページ上で公表している麻生太郎財務相の記者会見概要から、実際に発言のあった「円安」の2文字が編集の際に削除されていることが分かった。1月20日の閣議後会見で、麻生財務相は原油価格の下落についての記者からの質問に、「金利安、円安、原油安は基本的に日本のように資源を輸入している国にとって、原油安は極めて大きな影響、商売する上で金利安も極めて大きな影響だし、輸出を考えても円安はいいこと、基本的にはいいこと」と発言していた。しかし概要では、「金利安、原油安」とのみ表記され、円安が2カ所とも削除されている。
財務省広報室は大臣などの記者会見については、その概要をホームページに掲載しており、その際に正確性などの観点から、適宜、実際の発言を一部修正して掲載している、と説明している。】とある。

タイミングがタイミングだけに、本来は深読みする必要がないこのような記事でも、本当は? と、疑いの眼でみることになる。

ただ、それでも、USDJPYは118.50円を割り込むこともなく、クロスでは円売り方向に逆戻りしていることを考えれば、「円売り相場は変わらず」と、考えたくなる。

かといって119円台に値を戻して定着することもなく、日銀の金融政策決定会合と、無言を続いている黒田日銀総裁の記者会見を見て、円安が続くのか、新たなレンジを形成するのか、それらを判断することになりそうである。


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