2015年2月15日日曜日
今週の為替相場を考える、経済指標・その他(2月16日~2月20日)【今週の材料から】
今週の為替相場を考える、経済指標・その他(2月16日~2月20日)【今週の材料から】
先週の相場の流れから見ても、今週の注目点は3点で、ギリシャ問題、日銀問題+ブルームバーグ記事(財務省がホームページ上で「円安」の2文字が削除)+日本のGDP、そして、FOMC議事録。
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○EU財務相会合(16日~)→ ギリシャ債務問題を話し合い、何らかの決定がされる見込み。
○日銀金融政策決定会合+黒田日銀総裁の記者会見(18日)→ 日銀筋が追加緩和の弊害を指摘して以降続く円高、新たな動きを期待。
○日本第4四半期GDP第一次速報→前年比予想3.7%・前回-1.9%(16日)→ さて、結果待ち!
○FOMC議事録(18日) → 1月28日に久々に、メンバー全員が賛成して決めた、政策金利0.0~0.25%の据え置き、国際情勢も検討対象に新たに付け加え、景気はしっかりとした底堅いペースで拡大とし、年なりの利上げ期待を残したFOMC、その議事録は? いつもながら、間違いなく相場は変動!
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EURUSD
EUR相場に関しては、ギリシャ問題の解決策によって、1.13~1.15のレンジを抜け出し、新たな方向性が決まる可能性は高い。
最近のギリシャ問題をテーマとした為替相場の変動を見ていると、かつての南欧諸国の債務問題が深刻化した当時と比べると、株式や債券相場とかけ離れている。ギリシャ問題が他国へ波及するこにには疑問で、ひょっとしたら極めて限定的なものなのかもしれないと、思うようになっている。
EUR相場は、すでにECBの量的緩和が決定され、3月に実施される。ギリシャ問題はある程度(よほど深刻にならない限り=ギリシャのユーロ圏離脱など)相場にすでに織り込まれているように、感じられてならない。
また、最近の好調な独経済をみていると、少しでもプラスの材料が出てくれば、ユーロの買戻しが強まるように思えてならない。
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USDJPY
円相場は、日銀のETF+GPIFが日本株を買い、GPIFが外ものを大量に買い、日銀が追加緩和をし、インフレ率を2%に引き上げると期待し、貿易赤字が拡大傾向を続け、経常収支が赤字化するシナリオ=円安を描いていた。
このシナリオが崩れれば、もちろん円高へ方向転換することになる。また、ギリシャ問題が解決でもすれば、投機筋の目は新たな材料を捜し、円に集中的に目を向ける可能性も忘れてはならない。
日銀の総意として「追加緩和は逆効果で10月の緩和は消費者マインドに悪影響を与えたとしている。追加緩和はさらに円安を引き起こし、消費マインドに水を差す」と思っているのか?
それと、さらに気になるのは、先週金曜日のブルームバーグの記事で、「財務省がホームページ上で公表している麻生太郎財務相の記者会見概要から、実際に発言のあった「円安」の2文字が編集の際に削除されていることが分かった」との内容である。ひょっとしたらの思いがよぎる。
今週の日銀金融政策決定会合+黒田日銀総裁記者会見+日銀月報は興味深い!
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それ以外でも注目しなければならない発表は多い。
2月17日
○豪中銀議事録 → 2月3日にサプライズの緩和を決定した議事録、追加の可能性を残しているのか否か? 豪ドル安をさらに容認するのか否か?
○英消費者物価指数 → 前月比予想-0.8% 前回0.0 %と弱い数字が予想されているが、はたして! GBP相場変動は間違いない。
2月18日
○英雇用統計 → OILベース失業率の数字、失業者推移で、相場が動くことは間違いない。
2月19日
○日本通関ベース貿易収支 → 原油価格の下落により貿易赤字がどれだけ縮小しているのか? 今回の予想は逆で赤字額が拡大している。
○フィラデルフィア連銀景況指数
2月20日
○英小売売上高 → 注目材料!
○カナダ小売売上高 → 注目材料!
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