2015年2月21日土曜日

2015年2月22日(土曜) 最新のIMMポジション(2月17日集計分)から

2015年2月22日(土曜) 最新のIMMポジション(2月17日集計分)から

今回の集計は2月17日(火曜)で、18日のサプライズなFOMC議事録や、ようやく条件付きで合意したギリシャ支援の要因は含まれていない。

全体的に17日まではドルロングを維持しながらも、18日のFOMC議事録で早期利上げによる影響を懸念したことで、ドルロングは減少したが引き続き高水準を維持している。

円、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル、NZドルの計7通貨合計で、ネットショートは-361,941コントラクトで、前週-386,569から通貨ショートが24,628減少している。

2月17日の取引レートでドル換算したポジションでは、円グラフにあるように、ユーロショート=61.2%→62.3%、豪ドルショート=9.2%→9.9%、カナダドルショート=5.9%→6.2%へ上昇した。逆に、円ショート=12.8%→12.1%、ポンドショート=8.2%→6.5%へ減少している。

※※※※※


円は、ネット-49,091コントラクトで、前週の-55,124からショートが4,447減少、5週連続の減少となった。発表後に決着を見たが、集計日ではまだ結論を出せずにいたギリシャ債務交渉の行き詰まり感と、日銀の緩和継続スタンスの変化のリスクが主な要因と思われる。

USDJPY相場も、120円台達成後の急落から立ち直れず。黒田日銀総裁は、10月の追加緩和の正当性は主張するも、直ちに追加緩和を考える必要ないと言う。日銀への不信感もあり、118.20~119.40円のレンジが5日間続いた。

※※※※※

ユーロ
ユーロは、ネット-185,582コントラクトで、前週の-194,641からショートが9,059減少、2週連続の減少となった。集計日時点ではギリシャ債務交渉は決着はついていなかったが、ユーロショートのポジションは逆に減少していた。

EURUSDは、ECBのQE決定、ギリシャ債務交渉の条件付き合意と、ユーロ売りの2大材料は暫定的ではあるが、決着を見た。EURUSDは最悪の事態を織り込みながらも、1.13を割り込むこともできず、合意しても1.15台を回復できず、1.1300~1.1450のレンジ相場が続いた。

※※※※※

ポンド
ポンドは、ネット-28,798コントラクトで、前週の-38,603からショートが9,805減少、4週連続の減少となった。

GBPUSDは、前週のBOE四半期インフレレポートは、英経済はフル稼働状態への復帰が近いと、インフレ見通しを引き上げていた。1月の英財政収支の黒字額は過去最大となり、BOE金融政策委員会議事録は、インフレの急加速を予想。英雇用統計は大幅に改善し、将来の追加緩和の可能性の高い国で、潜在的なポンド買いが強かった。

※※※※※

スイスフラン
スイスフランは、ネット-6,044コントラクトで、前週の-5,486からショートが-558増加していた。スイス中銀いよるスイスフラン売り介入にも関わらず、2週間連続してショートが拡大していた。

※※※※※

カナダドル
カナダドルは、ネット-32,842コントラクトで、前週の-33,333からショートが491減少していた。連動性の高い原油価格も50ドル台で安定するも、今後の見方も上下に分かれ、カナダドル買いもそれほど高まってはいない。

USDCADは、コート・カナダ中銀総裁は、またしても利下げの可能性を示唆、カナダの小売売上高は予想外に弱かった。1.2400を割り込んでも一時的で、原油価格の本格的な反騰期待と、続落の不安の板挟みに、大枠1.2400~1.2600のレンジ相場が続く。

※※※※※

豪ドル
豪ドルは、ネット-53,831コントラクトで、前週の-53,182からショートが649増加していた。

AUDUSDは、2月3日に豪中銀は予想外に利下げを実施してからは、AUD売りの流れは変わらず。スティーブンス豪中銀総裁は、さらなる豪ドル安を予想。豪雇用統計は予想外に弱く、豪財務相は追加利下げの可能性を示唆。0.7700でボトム感がみられるが、0.7850を超えられず。0.7750~0.7850のレンジ相場が続く。

※※※※※

NZドル
NZドルは、ネット-5,753コントラクトで、前週の-6,200からショートが447
減少していた。







0 件のコメント:

コメントを投稿