2014年9月28日日曜日

今週の為替相場を考える(9月29日~10月3日) ドル高は何処まで続くのだろうか?

今週の為替相場を考える(9月29日~10月3日)

ドル高は何処まで続くのだろうか? 

≪現状は≫
現状を考えると、ドル円は、2008年8月の水準近くとなる109円台へと上昇し、V字型の円安相場となり、月次チャートの下降トレンドラインをブレークしている。

ユーロドルは、ユーロ安誘導と追加緩和が払拭できず、2012年11月の水準近くの安値近くとなる1.2700を割り込む水準まで下落、1.20の大台が早くも次のターゲットと弱気なムードが漂っている。

豪ドルドルは、金価格の下落や中国の成長鈍化、米国の利上げ見通しによる資金移動に、今年1月の安値0.87台まで急落、この水準で下げ止まることができれば、0.88~0.85のレンジに逆戻りすることができるが、これを割り込むと0.81台がターゲットに入っている。

ポンドドルは、スコットランド住民投票を巡るトラブルと先にずれ込みつつあるBOEの利上げに、1.72近辺の高値から値を下げ、ドル高の中で忘れ去られているが、ポンドの堅調さも目立っている。

円クロスでは、EURJPY、AUDJPYは、円安水準をなんとかキープしていルが、やや伸び悩み、GBPJPYだけが高値を更新し、円クロスではポンドダントツの優等生。


≪今週の相場を考えるときに≫
今週の相場を考えるときに、多くの要因を想定する。①先週の値動きとポジションの偏りがベースとなり、②米国の金利と金利差や株価の動向を考へる。そして、③テクニカルチャートで方向性を考えながら、④今週の経済指標やインパクトのあるイベントや発言予定などを考慮する。

そうなると、まずドル円だが、①108.50円以下の買い意欲は相当根強く、塩崎厚労相発言に一度や大幅なポジション調整を済ませた後の、109円台への上昇だけに、円ショートポジションは予想外に少ないと思っている。②米金利は2年債は上昇傾向にあり、NYダウは大幅な下落から値を戻して終了している。③テクニカルチャートでは、買い過ぎ感は残るが、引き続き買いの継続を示唆している。ただ、110円の大台はそう簡単に超えることはできず、110.50円前後の上値が重くなることは間違いない。

④は幅広く要因は多い。対イスラム国への空爆の激化や他の地政学的リスクは気になるが、米国の慎重な行動を考えれば、あまり気にしても致し方がない。また、半期末の特殊要因による変動は、予想することはできず、30~40ポイントの変動は覚悟する必要がある。

そして、ECB理事会やドラギECB総裁発言によるユーロの変動によるEURJPYの値動き、米雇用統計や、日々繰り返される米国発の経済指標に20ポイント近く変動は覚悟しながら、ドル円のロングポジションを維持することになりそうである。

それとも、分かりやしポンドをロングにして、ユーロをショートにするかではないだろうか?



0 件のコメント:

コメントを投稿