2015年5日3日(日曜) 最新のIMMポジション(4月28日集計分)から
最新のIMMポジションでは、7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル、NZドル)のポジションの合計のネットショートは、-274,186コントラクトで、前週の-311,265から、通貨のショートが37,079減少しています。
スポット市場と同じように、ドルに対して弱気なムードが続き、7通貨ペアのショートの減少は3週連続で、水準的には昨年の9月30日の週とほぼ同水準となっています。
通貨別にみれば、ポンドのショート拡大を除き、他のすべての通貨ペアのショートが減少、あるいは、ロングが拡大しています。ドルに対しての先安観が強くなっているのと、同時に通貨間でも変動に変化が見られ、円がネットでショートからロングへと変化するのか? 今後の動きが注目されます。
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円は、-5,493コントラクトと、前週の-14,448から減少しました。2012年10月16日の週以降、久々に、本当に久々に、円ショートからロングへと変更する勢いが続いています。円の先高期待感が強まる中で、USDJPYの相場は120円近辺の水準から大きく抜け出すことはできず、投機的なポジションの縮小=円買い対、実需筋の円売りの図式が強まっているように思えます。
ユーロは、-197,766コントラクトと、前週の-214,645から、16,879のと大きく減少しています。ネットショートの水準は3月17日の水準近くまで低下し、当時のEURUSDは1.06~1.08近辺で取引されていたことを考えれば、現在の1.12近辺の水準はより、EUR高の水準となっており、クロスでもEUR買いが強まっていると予想されます。
ポンドは、-34,128コントラクトと、前週の-29,281から、4,847売りが増加しています。直近の増減は週により増加と減少が繰り返され、ネットで3万台で推移し、極端なポンド先高期待も見られません。
スイスフランは、+1,335コントラクトと、前週の335から、1,000買いが増加し、3月31日の週からネットでロングを維持しており、ドル売りの先導的な役割となっています。
カナダドルは、-20,909コントラクトと、前週の-27,051から、6,142売りが減少、2週間連続の減少となっています。トータルで見ると、目先は3月3日週の-39,030コントラクトをピークに、ショートポジションは減少傾向が続いています。
豪ドルは、-27,405コントラクトと、前週の-34,663から、7,258売りが減少し、目先は3月10日週の、-76,851とピークにお減少傾向が続き、USDCADも続落傾向を維持しています。
NZドルは、+10,180コントラクトと、前週の+8,488から増加しており、3月17日の週からネットで買いに転じています。スイスフランと共にドル売りの先導的な役割を示しています。
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