2015年5日9日(土曜) 最新のIMMポジション(5月5日集計分)から
集計日の5月5日といえば、日本は連休真っただ中で、英総選挙、米雇用統計などの重要なイベントを控えていたと時期に当たります。
最新のIMMポジションでは、7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル、NZドル)のポジションの合計のネットショートは、-241,127コントラクトで、前週の-274,186から、通貨のショートが33,059減少し、これで4週連続の減少となっています。
全てが対ドルとは限りませんが、ドルのセンチメントを図る意味では、参考になると思いますが。4週間連続でドルが弱気な状態となっていることには驚きです。
ドル換算のポジションでは通貨ショートポジションのドル換算では、約316億ドルで、昨年の9月16日以来の水準まで減少し、市場のセンチメントが通貨ショート(ドル先高感)から、逆転しつつあることが確認できています。
通貨別に見れば、ネットでロングとなった通貨ペアは、NZドル、スイスフランに次いで、豪ドルまでが、昨年の9月23日以来、久々にロングへ転換しています。通貨ショートの減少が進む中で、円がロングに転換する可能性が意識されましたが、逆に、円のショートが大きく拡大したこと特徴ともいえましょう。
※※※※※※※※※※※※※※
円のポジション
ネットは-31,1830コントラクトで、前週の-5,493から、ショートが-25,690拡大しています。前週比で25,000以上、ショート拡大は、2012年11月にさかのぼり、大きな転換があった可能性も考えられますが、USDJPY相場は相変わらず120円台乗せでて着できずにいます。
ユーロのポジション
ネットは-190,127コントラクトで、前週の-197,766から、ショートが7,639減少し、水準的には3月中旬近くの水準まで減少しています。
ポンドのポジション
ネットは-24,758コントラクトで、前週の-34,128から、ショートが9,370減少しています。水準としては今年の年初近くの水準まで低下し、英総選挙で予想外に保守党が単独過半数の安定数を維持したことで、株高+債権高+ポンド高のトリプル高となった影響も考えることが必要です。週末ベースではポンドのショートポジションは大きく減少していると推測されます。
スイスフランのポジション
ネットは+5,331コントラクトで、前週の+1,335からロングが拡大しています。ネットロングの金額は大したことはありませんが、これで6週連続のロングとなっており、スイス先高期待が続いています。
カナダドルのポジション
ネットは-10,080コントラクトで、前週の-20,909からショートが10,829
減少しています。ショート減少は3週間連続で、ネット-10,080の水準は、ロングからショートへと転換した昨年の10月近辺の水準に近づき、流れの変化を感じさせます。
豪ドルのポジション
ネットは+626コントラクトで、前週の-27,405からロングが28,031増加し、流れが急変しています。ネットがショートからロングに転換したのは、2014年9月30日の週以来で、この通貨も流れの変化を感じさせます。
NZドルのポジション
ネットは+9,064コントラクトで、前週の+10,180からロングが-1,116減少しています。直近の弱い雇用やNZドル高誘導などが相次いでいたこともあり、7週間連続しての増加から、前月比ベースでは減少へと変化していますが、ネットロングを6週連続維持しています。
0 件のコメント:
コメントを投稿