先週は前半ドル安、後半ドル高と二極化の動きとなったが、例外としては英総選挙の影響に続伸したGBPと、利上げが遠のきNZドル安が続き、弱い雇用統計に伸び悩むNZドルがあった。
FOMCは、強弱の材料に幅の大きな上下変動を伴いながらも、基本的には方向感が定まらず、ビル・グロス氏が予想している、9月のFOMC利上げ観測を否定できるものはない。
さて、今週は、為替相場の変動要因が盛りだくさんあり、特に13日(水曜)に集中しており、全体的に「AAA」クラスの経済指標は少なく、「AA」クラスの発表が多い週になっている。
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5/11(月) BOE金融政策委員会
5/13(水) NZ中銀金融安定化報告とウィーラーNZ中銀総裁記者会見
5/13(水) 仏第1四半期GDP・速報値
5/13(水) 独消費者物価指数・確報値
5/13(水) 独第1四半期 GDP・速報値
5/13(水) 仏消費者物価指数
5/13(水) 英雇用統計
5/13(水) ユーロ圏第1四半期 GDP・速報値
5/13(水) BOE四半期インフレ報告
5/13(水) ECB金融政策会議 議事録公表
5/14(木) 米新規失業保険申請件数
5/15(金) カナダ中銀四半期報告
5/15(金) NY連銀製造業景気指数
5/15(金) 米鉱工業生産
5/15(金) 米ミシガン大学消費者信頼感指数
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市場の最大の関心事は、FOMCの利上げの時期はいつ? これからの米経済指標によって変わってくると思っているし、FRBのメンバーからもそれを示唆する発言が多い。結果的には、この開始時期を巡り、ドル相場のセンチメントが変化し断定することができないもどかしさが感じられる。15日には米国発の経済指標が集中し、その結果を注目したいが、先週の動きを見れば、先週のドル安値を超えることは難しそうでもある。
EURUSD
ユーロ圏の発表は多い。13日=独CPI、独・仏・ユーロ圏GDP、ECB金融政策議事録など重要な発表が多く、13日に集中している。最近のEUR相場は、債券相場と連動しており、金利上昇=EUR買い、低下=EUR売りで、4月29日から金利は上昇し、5月7日に目先のピークをつけ反落、同じ道を歩んでいることから、今週の経済指標に敏感に反応すると思われる。レンジは1.1100~1.1400に収れんすると思われる。
USDJPY
15日=黒田日銀総裁講演が気になるも、追加緩和は必要なしと判断しており、先週の稲田自民党政調会長の追加緩和を否定した発言、日本株も下げも一服している状況では、ネガティブサプライズを期待することもできない。118.50円~120.50円のレンジを抜け出せずにいるが、先週の値動きから、4日続落後の反騰を考えれば、119.50円~120.50円のレンジを考えたい。
GBPUSD
英総選挙後のGBP上昇は目を見張るものがあるが、今週は11日=BOE金融政策委員会は、政策変更なし=記者会見はなし、と思われ、13日=英雇用統計、四半期インフ報告は、GBPが再上昇できるのか、そのカギを握っている。1.5500の大台は時期尚早なのか、2月下旬、4月下旬と過去何度も買いが失敗した水準だけに、利食いの売りを入れたくなるのもわかるが? 押し目買い。
NZDUSD
弱気ムード満点の相場から、0.74台をボトムに、ドル全面安の影響に買いの流れが続いている。今週は、13日=NZ中銀の金融安定化報告とウィーラーNZ中銀総裁記者会見は、NZ発の材料としては最も重要と考えている。0.7400~0.7600のレンジ。
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