2015年5月6日(水曜) 昨日5日、海外市場の動き
日本は連休中の海外市場は、ギリシャ問題が再燃し欧州株は大幅下落、米貿易赤字が急拡大し米株も弱くドル売りが強まる。米ISM非製造業景況指数が強く、ドル売りも弱まるが、実際にドル売りが止まったのは午前零時前後のロンドンフィキシング。
債券利回りは上昇し、原油価格は上昇、金価格は上昇、デフレ懸念が後退する流れが目立ち、資源国通貨も上昇へ。
欧州委員会は今年のギリシャ成長率見通しを2.5%→0.5%へ大幅下方修正し、救済条件の達成はより困難に。IMFとEUと政策上の違いがあり、FT紙はIMFはギリシャ支援を打ち切る可能性を報道。相変わらず、ギリシャは問題児。
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米株DJIAは17,928.20(-140.20-0.79%)
原油価格WTIは60.44(+1.51+2.56%)と60ドル台へ上昇
金価格は1192.10(+5.30+0.45%)と上昇
米10年債利回りは2.18%(+0.03+1.59%)と上昇へ
DXYは95.135(-0.34-0.36%)と下落、ドル売りが目立つ。
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USDJPYは、
アジア市場は動かず。欧州市場に入り、120.15→120.50円を試す動きとなったが、米貿易赤字の大幅拡大に、120.00台へ下落。欧米株が下落する中、弱い米サービス業PMIに119.80円を割り込み、強い米ISM非製造業景況指数とロンドンフィキシングでようやく下げ止まる。
JPYクロスは、
NZDJPYを除く、他の主要国では円売りが強まるが、CADJPY+GBPJPYは買いから売りへと変化し、AUDJPY+CHFJPYは続伸へ。
EURUSDは、
アジア市場は動かず。欧州市場に入り、FT紙でIMFは債権者がギリシャ債務の大幅減免に応じなければ、ギリシャ支援を打ち切る可能性を報道。EUR売りが強まるも、欧州委員会の四半期経済見通しでは、GDP上方修正+CPI上昇修正+失業率下方修正に上昇。米貿易赤字の大幅拡大に、さらにEUR買いが強まる。弱い欧米株+強弱混在の米経済指標に1.1200台へ上昇し、売り買い交錯するも、欧州勢クローズタイムには一時1.1220台へ上昇後、1.1180台で推移。
GBPUSDは、
アジア市場は1.5110~30のレンジで動かず。欧州市場では、英建設業PMIが弱く、1.5090まで下落するも再び1.5110~30のレンジに逆戻り、米貿易赤字の大幅拡大に、さらにGBP買いが強まる。弱い欧米株+強弱混在の米経済指標に1.5200台まで続伸、1.5217まで上昇ごようやく上げ止まる。
AUDUSDは、
豪中銀は予想通り政策金利0.25%引き下げ、豪ドルのさらなる下落を示唆したことで一時急落するも、緩和局面が終了との思惑が広まり、急速買い戻され上昇するも、上昇力は鈍い。ドル売りの流れや商品価格の上昇に0.7920台を超え続伸するも、0.9750台の上値は重く伸び悩む。
NZDUSDは、
利上げ期待遠のき+NZドル安誘導に上値が重く、一時0.7500を割り込む。流れが変わったのは午後11時過ぎからで、一気に0.7570台まで上昇。
USDCADは、
弱い貿易統計の発表に1.2120近くまで上昇するも、弱い米貿易赤字に急速に売りへと変化し、1.2000台まで続落、ようやく1.20の大台ぎりぎりで下げ止まり、ロンドンフィキシングを境に、原油価格の上昇もあり買いへと変化し、1.2080近くまで上昇。
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豪中銀の金融政策=市場の予想通り、政策金利を0.25%引き下げ2.0%に決定。豪ドルのさらなる下落を示唆、直後はAUD売りが強まるも、緩和局面が終了との思惑が広まり、急速買い戻され上昇へと変化。 声明では、豪ドルのさらなる下落が必要と、自国通貨安政策を堅持。
豪中銀の金融政策=声明では、商品相場の下落を考慮すれば、豪ドル相場のさらなる下落が必要と、AUD安政策を堅持。企業投資や政府支出が抑制されることで民間部門の需要は弱含み。
欧州委員会の四半期経済見通し=GDP 2015年1.3→1.5%に上昇修正、CPI 2015年-0.1→0.1%へ上方修正、失業率 2015年11.2%→11.0%へ下方修正。
欧州委員会の四半期経済見通し=原油安やユーロ安、安定的な世界経済の成長、財政・金融政策の後押が要因
欧州委員会はギリシャ成長を下方修正、救済条件の達成はより困難に=2015年2.5%→0.5%、2016年3.6%→2.9%
IMFはギリシャ支援を打ち切るとの警戒感が強まる=FT紙ではIMFはユーロ圏の債権者に対しギリシャ債務を大幅に減免しない限り、ギリシャ支援を打ち切る可能性があると報道、EUR売りが一時強まる
バルファキス・ギリシャ財務相とモスコビシ欧州委員会委員長と会談=バルファキス氏は11日のユーロ圏財務相会合では、最終合意に向け前進できる。モスコビシ氏は一貫性があり、経済改革プログラムについて債権団と合意しない限り、長期的な資金援助について協議を開始することもできない。
ギリシャ政府当局者=欧州連合(EU)とIMFとの間に深刻な政策上の相違があり、ギリシャは譲歩できなくなっている。IMFは年金や労働問題、欧州側は財政黒字に主眼を置き相違がある。
欧州株(EURO STOXX50)大幅下落=3546.56(-86.38-2.38%)、ギリシャ問題がネックに。
アジア開発銀行(ADB)増資時の趣旨比率変更の可能性=5月4日に40年に及ぶ開発基金としての在り方を抜本的に見直し、年間融資枠を50%拡大し最大200億ドルにすると発表、一時円売りが強まる
イエレンFRB議長の疑惑=米司法省は2012年のFOMC議事録漏えいに関してイエレンFRB議長も調査へ
アトランタ連銀発表データ(GDPNow)は米成長は弱い=第2四半期GDP予想0.9→0.8%
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AUD 4月 AIG サービス業指数=49.7(予想 前回50.2)
AUD 3月 貿易収支=-13.22億豪ドル(予想-10億豪ドル 前回-12.56億→-16.09豪ドル)、輸出=-2.0%(前回1%)、272.17億豪ドル、輸入=-2%(前回2%)、285.39億豪ドル→ 予想より赤字額が拡大
AUD 豪中銀 金融政策発表=2.25%の政策金利を0.25%引き下げ、2.0%を決定、予想通り
GBP 4月 建設業PMI=54.2(予想57.5 前回57.8)→ 予想を大幅に上回り、GBP売りが一時強まる
CAD 3月 貿易収支=-30.2億カナダドル(予想-8.5 前回-9.8→-22.2億カナダドル)→ 予想外に赤字額が拡大し、カナダドル売りが強まる
USD 3月 貿易収支=-514億ドル(予想-417億ドル 前回-354.44-359 億ドル)→ 予想外に赤字額は拡大、2008年10月以来の大幅は赤字額にドル売りが強まる
USD 4月 総合PMI・確報値=57.0(予想 前回57.4)、サービス業PMI=57.4(予想57.8 前回57.8)→ 予想と前回を下回る
USD 4月 ISM非製造業景況指数(NMI総合)=57.8(予想56.2 前回56.5)→ 予想を大幅に上回も、直後のドル買いは短期間で終わりドル売りの流れが続く、
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