先週も色々なことがあった。ギリシャ支援、FOMC議事録、日銀関係者と黒田日銀総裁の弁解等・・・。
まずは、ギリシャ!
ギリシャ支援を4か月間延長することを条件付きで合意したが、23日中に既存の合意に基づく改革案を提示することになっており、どうなることやら。
ECBが先に決定したQEは3月から実施され、ギリシャ問題が解決すれば、すべて丸く収まり、ユーロの買戻しとなるのか? 期待はしたいが先週金曜日のEURUSDの反応を見ると、なぜかそういう気持ちも起きない。
続いて、FOMC議事録
18日のFOMC議事録では、早期利上げを懸念、一時ドル売り一色となったが、弱い米国発の経済使用が続く中でも、米金利の上昇にその影響も一日で薄れていた。やまり、どう転んでも利上げ期待は変わらぬ米国と、デフレリスクに量的緩和をつつける他国との違いは明白で、唯一違うとすれば、将来の強いインフレを懸念する英国だけ。
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今週の相場の動きを考えると、不思議にすべてが先週のレンジ相場を継続するように思えてならず。その上限の水準を抜け出すまではレンジ相場で対応、抜け出したらその方向にポジションを取ることを考えたい。
USDJPY
USDJPY相場は、120円台達成後の急落から立ち直れず。黒田日銀総裁は、10月の追加緩和の正当性は主張するも、直ちに追加緩和を考える必要ないと言う。日銀への不信感もあり、118.20~119.40円のレンジが5日間続いている。レンジを大きく抜け出す材料はそれほど多くなく、先週のレンジを踏襲する可能性が高い。
EURUSD
EURUSDは、ECBのQE決定、ギリシャ債務交渉の条件付き合意と、ユーロ売りの2大材料は暫定的ではあるが、決着を見た。EURUSDは最悪の事態を織り込みながらも、1.13を割り込むこともできず、合意しても1.15台を回復できず、1.1300~1.15000のレンジ相場を続ける可能性が高い。
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GBPUSD
GBPUSDは、前週のBOE四半期インフレレポートは、英経済はフル稼働状態への復帰が近いと、インフレ見通しを引き上げていた。1月の英財政収支の黒字額は過去最大となり、BOE金融政策委員会議事録は、インフレの急加速を予想。英雇用統計は大幅に改善し、将来の追加緩和の可能性の高い国で、潜在的なポンド買いを期待したいが、GBPUSD1.55の壁は厚くこの水準を超えるのは難しそうである。
USDCAD
USDCADは、コート・カナダ中銀総裁は、またしても利下げの可能性を示唆、カナダの小売売上高は予想外に弱かった。1.2400を割り込んでも一時的で、原油価格の本格的な反騰期待と、続落の不安の板挟みに、大枠1.2400~1.2600のレンジ相場が今週も続きそうである。
AUDUSD
AUDUSDは、2月3日に豪中銀は予想外に利下げを実施してからは、AUD売りの流れは変わらず。スティーブンス豪中銀総裁は、さらなる豪ドル安を予想。豪雇用統計は予想外に弱く、豪財務相は追加利下げの可能性を示唆。0.7700でボトム感がみられるが、0.7850を超えられず。0.7700~0.7900のレンジ相場を抜け出すまでは、レンジ相場で対応したい。
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さて、今週のメインイベントといえば、24日&25日。イエレンFRB議長の議会証言と、ドラギECB総裁の発言と議会証言。24日にはさらに、ボロズカナダ中銀総裁のスピーチも気になる。
2月24日と25日のイエレンFRB議長の議会証言で、特に、初日となる24日の議会証言が非常に重要! 18日のFOMC議事録で早期利上げ期待が弱まっているが、それを肯定するのか、それとも否定するのか? 金融市場はまず動くことは間違いない。
これと日を同じくして、2月24日にはドラギECB総裁の講演、25日にはドラギECB総裁の議会証言が予定されている。過去の経験則からは大きな動きは期待できそうにないが、ギリシャへの緊急流動性支援の増額に関してや、ギリシャ国債の特例措置の復活問題など、気になる。
今週は24日で中国の春節は終わり、中国パワーが為替相場にどのような影響を与えるのか? これも気になる。
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経済指標では、今週も多くの重要な経済指標の発表が予定されている。
いずれも甲乙つけがたいがい、米国発の経済指標は特に注目したい。
2/23(月)
独IFO業況指数
米中古住宅販売件数
2/24(火)
独第4四半期GDP・確報値
ユーロ圏消費者物価指数
米CB消費者信頼感
2/25(水)
中国HSBC製造業PMI・速報値
米新築住宅販売件数
2/26(木)
英第4四半期GDP・改定値
ユーロ圏景況感指数、業況判断指数、消費者信頼感指数
カナダ消費者物価指数
米耐久財受注
米新規失業保険申請件数
米消費者物価指数
2/27(金)
日本全国消費者物価指数
英第4四半期GDP・改定値
米第4四半期GDP・第2次速報値
独消費者物価指数・速報値
米シカゴ購買部協会景気指数
米NAR中古住宅販売保留
米ミシガン大学消費者信頼感指数
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