2015年2月28日土曜日

2015年2月28日(土曜) 最新のIMMポジション(2月24日集計分)から

2015年2月28日(土曜) 最新のIMMポジション(2月24日集計分)から

市場ではFRBの利上げ期待に、ドル高傾向が続くとの予想が主流である。しかし、最近のIMMポジションを見ていると、7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル、NZドル)のポジションの合計のネットショートは高水準を維持しながら、3週間連続で減少しており、調整局面が続いていると思われる。

円を見ると、2月24日付の円ショートは、-47,512コントラクトで、前週の-49,091から、1,579減少した。USDJPYのスポットレートは119円近くで安定しているが、円ショートポジションは、1月13日の週から現在に至るまで半減している。

投機的筋のポジションは極端に減少しているも、円安傾向は全く変わっていないことで、投機的ではない円売りがUSDJPY相場を下支えていることになる。

通常、為替取引の大半は投機的な売買が占め、短期的には投機的なポジションで相場の動きが決定されることは周知の事実とおもわれるが、どうも最近の円相場はこの理屈に合わなくなっている。

結論としては、投機筋は円ショートのリスクを回避していることになる。そして、最近の円売りは投機筋ではない筋、つまり、実需筋や資本筋が円売りをしているため、USDJPYは現行水準で動きが鈍くなっているとも思われる。

もし、今後、新たな円売りの材料が噴出すと円売りが加速しやすくなっていることも確かと思われる。











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