先週は、原油価格の下落、株価の下落、ドルの下落、米金利の低下と、激しい動きとなりました。
12月9日のIMMデータでは、円、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル、NZドルの計7通貨合計で、ネットショートは-348,417コントラクト(約42.37億ドル)と前週からショートは37,137減少しています。
週末までのドル下落を考えれば、ショートポジションはさらに減少していると思われ、ドル先高感は強いものの、ロスカットやドルロングポジションの巻き戻しが大きくなっています。
円は、-104,136と前週から売りが7,024減少しています。先週に入り値動きは荒く117円台を何度もつけるなど、投機的な円ショートの巻き戻しと、実需筋の買いが交錯する展開となりました。そのため、投機的な円ショートポジションはより減少していると思われます。
ユーロは、-136,912と前週から売りが22,367減少しています。ユーロ先安観は強く、経済指標も決して強くはありませんが、貿易黒字の影響なのでしょうか、実需の買いに下げ止まっています。投機筋の売りも、調整が続き、1.2500を超えないものの、約10日ぶりの高値水準に戻っています。
ポンドは、-23,602と前週から売りが7,412減少、10週間ぶりの減少です。先週も1.55ミドル~1.57ミドルのレンジを抜け出せず、終値ベースも1.57台と大きな変化は見られません。
カナダドルは、-14,362と前週から4,027売りが減少しています。週を通じて原油価格は大幅に下落しており、USDCADも1.1550を上回り、カナダドル売りが大幅に増加していると思われます。
豪ドルは、-45,013と前週から売りが-3,903増加しています。原油価格の下落や、原材料価格の低下、中国経済の鈍化の影響、さらには、相変わらず続く中銀の豪ドル安誘導に、豪ドル売りが拡大しています。
NZドルは、-2,295と前週から売りが-615増加しています。しかし、9日にNZ買いが強まり増加幅は少なく、NZ中銀は11日の理事会で、政策金利を据え置きながらも、金利の穏やかな上昇を予想ていたことで、NZドル買いが続いています。
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