2013年10月30日水曜日

10月30日(水曜)、昨日29日の海外市場の動き

10月30日(水曜)、昨日29日の海外市場の動き


今日30日の米FOMCを前に、ドル買い戻しが続く動きの中で、中銀関係者の発言に相場が翻弄する展開となった。また、月末直前を控えた実需筋の動きも影響していた。

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アジア市場では、スティーブンス豪中銀総裁が「豪ドルは将来大幅に下落する可能性がある」、「市場では政策金利の追加利下げが必要との見方が多い」と豪ドル高をけん制し、AUD売りが一日中続き、兄弟通貨のNZDも弱含みで推移。

米国市場では、ノボトニー・オーストリア中銀総裁が「ユーロは対応が必要な局面になく、共存しなければならない」、「金利引き下げを予想せず、中銀預金金利のマイナスへの引き下げも非現実的」とEUR高懸念を否定、、市場参加者はこの材料に飛びつき1.3760台→1.3810台へ上昇。

ただ、「ユーロの上昇は歓迎しない」と軽くジャブを出し、ECB関係者ではEUR高を懸念する動きもあり、EURロングの解消売りに逆に1.3740割れまで下落。

ボロッツ・カナダ中銀総裁は、「持続的な低インフレから利上げバイアスを削除したが、カナダドル安によるインフレに注視」と発言。この影響にる直接的な動きは不明ながら、ロンドンフィキシング後いはCAD売りの流れが続いた。

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主要通貨はドル高。
AUDUSDが0.95を割り込み0.9470台まで下落(-0.95%)、GBPUSDも1.60の大台直前となる1.6020台まで下落(-0.58%)、USDJPYは98円台に上昇(+0.53%)とドルは強く、DXY(ドルインデックス)は79.635と前日から0.49%上昇、ドル高の流れとなった。

円クロスは二極化。
EURJPY、CHFJPY、CADJPYでは円安。GBPJPY、AUDJPY、NZDJPYでは円高と、コモディティー通貨安となった。

商品市場は軟調
WTIは98ドルを割り込み前日比-0.82%下落、金価格も1350ドルを割り込み前日比-0.61%下落。

株式市場は欧米株高
軟調なアジア株に反して、欧州株はEUR STOXX50の+0.95%を筆頭に、英国株+0.73%、ダウ工業平均株価も+0.72%上昇、最高値水準を維持し、MSCI新興国も+0.23%上昇。

主要国の長期金利は低下
10年債利回りでは、米国2.5%と-0.02%低下、ドイツ1.74%と-0.01%低下、豪州も3.99%と-0.02%低下している。

VIA指数は13.41と0.73%上昇したが、引き続き13台を維持し、市場では安心感が続いている。


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経済指標の結果
⇒ 日本の9月失業率は4.0%(前回4.1%)に低下→ 特に円相場は動かず。
⇒ 英国の9月BOE住宅ローン承認件数6.67万件(前回6.34万件)に上昇、2008年2月以来の高水準→ 特にポンドは動かず。
⇒ 米国の9月小売売上高=前月比-0.1%(予想0.1% 前回0.2%)、除自動車前月比0.4%(予想0.4% 前回0.1%)→ 小売は予想外のマイナスへ。
⇒ カナダの9月鉱工業製品価格指数=前月比-0.3%(予想-0.1% 前回0.3%←0.2%)、原材料価格指数=前月比-1.5%(予想-0.5% 前回0.9%)→ 共に予想を下回り一時ドル買いが強まる。
⇒ 米国の9月卸売物価指数=前月比-0.1%(予想0.2% 前回0.3%)、前年比0.3%(予想0.6% 前回1.4%)、コア前月比0.1%(予想0.1% 前回0.0%)、コア前年比1.2%(予想1.2% 前回1.1%)。
⇒ 米国の8月S&P/ケース・シラー住宅価格指数・総合20=前月比季調後0.9%(予想0.6% 前回0.6%)、季調前前月比1.3%(予想0.8% 前回1.8%)、前年比12.8%(予想12.4% 前回12.31←12.39%)→ 予想と前回を上回り、前年比は2006年以来の大幅な伸び率。
⇒ 米国の8月企業在庫=前月比0.3%(予想0.3% 前回0.4%)、企業売上高=前月比0.3%(前回0.6%)。
⇒ 米国の10月CB消費者信頼感指数=71.2(予想75.0 前回80.2←79.7)、現況指数=70.7(前回73.5←73.2)、期待指数=71.5(前回84.7←84.1)→ 前回が上方修正されたが、予想を下回り4月以来の低水準。

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USDJPY
欧州市場に入り、97.50円割れトライに失敗、海外勢は円ロング支持者は少なく、本邦勢は総じて買いで下げられず。欧州株と米株先物高にもかかわらず、気がついたら円クロスで売りに火が付き、USDJPYは97.80円超えのストップを付けて一路98円目指して上昇するも一旦は失敗。 米国市場は、株高の流れとドル高にロンドンフィキシングに98円の壁を上抜け98.20台まで上昇、98円台を維持。

EURUSD
欧州市場は1.3800付けられず、1.3770割れから若干ストップの売りを誘発し1.3750台へ。1.3750以下の買いに下げ止まりながらも、1.3770の上値は重くなり、1.3750~70の狭いレンジへ。引き続きドルベア派が多い。米国市場では、米経済指標の反応は限定的で、ノボトニー・オーストリア中銀総裁発言に急変し1.3810台まで上昇、逆に1.3740割れまで下落する動きで、1.3750台の上値が重くなる。

AUDUSD
欧州市場は、アジア市場から続いたスティーブンス豪中銀総裁効果が続き、0.9520の上値を重くし、0.9500~20は9月中旬の高値でレジスタンス・ポイントとなった水準を割り込みながらも、欧州株と米株先物は強く、緩やかなAUD売りを継続。米国市場に入っても続落傾向は止まらず、0.9470台まで続落。


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Closed 前日比 %change
JP10Y 0.6100 -0.010 -1.61%
AUDUSD 0.9478 -0.908 -0.95%
WTI 97.7000 -0.810 -0.82%
US10Y 2.5000 -0.020 -0.79%
GOLD 1,344.3000 -8.300 -0.61%
GBPUSD 1.6045 -0.942 -0.58%
GE10Y 1.7400 -0.010 -0.57%
NZDUSD 0.8253 -0.438 -0.53%
AU10Y 3.9900 -0.020 -0.50%
n225 14,325.9800 -70.060 -0.49%
S&P/ASX200 5,415.5300 -25.880 -0.48%
CRB 280.6400 -1.230 -0.44%
AUDJPY  93.0570 -0.399 -0.43%
UK10Y 2.6000 -0.010 -0.38%
EURUSD 1.3745 -0.395 -0.29%
Shanghai Stock 2,128.8600 -5.010 -0.23%
GBPJPY 157.5320 -0.090 -0.06%
NZDJPY 81.0150 -0.013 -0.02%
 HangSeng 22,846.5400 +39.960 +0.18%
CHFJPY 109.2120 +0.200 +0.18%
USDCAD 1.0468 +0.231 +0.22%
MSCIEM 1,004.6600 +2.380 +0.23%
EURJPY 134.9470 +0.326 +0.24%
CADJPY 93.7750 +0.288 +0.31%
EURGBP 0.8566 +0.271 +0.32%
USDCHF 0.8987 +0.306 +0.34%
DAX 9,022.0400 +43.390 +0.48%
DXY 79.6350 +0.389 +0.49%
USDJPY 98.1740 +0.518 +0.53%
EURAUD 1.4498 +0.983 +0.68%
DJIA 15,680.3500 +111.420 +0.72%
FTSE 6,774.7300 +48.910 +0.73%
VIX 13.4100 +0.100 +0.75%
STOXX50 3,050.6400 +28.600 +0.95%
US2y 0.3100 +0.010 +3.33%

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