今日は月末31日。渦中のFOMCも過ぎ、月末の需給にドル相場が動くことになりそうで、弱いながらドル買い方向へ。ロンドン・フィキシング午前1時に注目、欧州=EUR買い、米国EUR売りの可能性も。
ご存じのとおり、FOMCでは、懸念された米財政協議の影響にもかかわらず「米経済活動や雇用改善」を指摘したことで、ドル買いへ。フェド・ウオッチャーのヒルセンラス氏(WSJ)が「12月のFOMCで量的緩和縮小も依然としてテーブルにある」とコメント。来年春まで無風状態と思えた米量的緩和の縮小開始時期の見通しで、さざ波が立ち始めているが、大勢は来年3月。
2013年度の米財政収支は751億ドルの黒字(前年度-6800億ドル)と、なんと5年ぶりの水準へ逆戻りし、ルー米財務長官は「この4年間は第2次世界大戦以降で、最も早いペースで財政赤字の縮小が進んでいる」と喜ぶ。
メルケル独首相の盗聴問題に揺れる米独間。米財務省は中国を為替操作国と認めず、逆にドイツの高い輸出依存度を批判、こんなことは過去あまりなかった。
今日は、早朝からサプライズのNZ中銀声明、「来年には利上げが必要になる可能性」に、AUDとNZDは堅調に推移。さらに、豪住宅建設許可件数はブレが大きいとはいえ、前月比14.4%(予想2.9%)と昨年5月以来となる大幅な上昇。さらに、豪第3四半期の輸入物価指数は前期比6.1%の伸びと非常に強く、AUDUSD買いへと動くが0.9500台の上値は重い。強い要因にも上がれない相場は、なんとも言いようがない。
注目度の低い、日銀金融政策決定会合は、予想通り「マネタリーベースを年間60兆~70兆円増やす金融政策の維持」を全員一致で決定し、「現行の資産買い入れ方針も継続」へ。サプライズも何もない中で、日経平均株価と中国株は弱く、MSCI新興国株も軟調に推移し、98.30円割れまで緩やかに下落。ただ、昨日見られた98.20円ストライクのオプション水準を下回るまでは、引き続きビット気味と考えたい。
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