11月1日(金曜日) 今日、これからの為替相場見通し (午後3時20分現在)
先のFOMCでは、米政府機関の一部閉鎖による米経済への懸念が杞憂に終わり、米経済活動や雇用の改善を指摘するサプライズに、12月のFOMCで消えかけていた量的緩和の縮小開始の火種がちらりと見られ。ただ、正直なところ誰も12月の緩和縮小を信じていない。
昨日は逆に、ユーロ圏の経済指標は悪く、消費者物価は低下し失業率は過去最悪となり、11月7日のECB理事会で、利下げや追加の流動性供給の可能性が高まり、今日もアジア市場でもEURは全面安。
結論から言えば、短期的なEUR売りは強まり継続すると思われるが、中長期のEUR高は変わらず。EURロングがあれば辛抱、なければ、ECB理事会後のEUR買いを期待してギリギリまで待ち、押し目買い。
今日は、EURJPYは133円を割り込み、EURUSDは1.36を割り込んだことで、来週のECB理事会の結果をみるまでEURに対しての評価は最悪。それまでに、欧州の経済指標が大幅に改善するか、中銀関係者から利下げを否定する発言が飛び出せば話は別だが、EURを買おうとする向きは非常に少なく、どこまで続落するのか下値を試し、暫くは戻り売り圧力が続きそうである。
特に、カナダドルの健闘が目立つ。EURCADは10月22日に1.4100を完全に上抜け、10月23日のカナダ中銀理事会で将来の利上げを示唆する文言を削除したことによるカナダドル売りショックで1.44台まで上昇していたが、今は1.41台と再びスタート地点に値を戻した。
今まで続いた、コモディティ通貨売り=EUR買いの流れの反動で、EUR下落の割には、AUD+NZD+CADは比較的確りとしてしており、EUR売りに便乗したコモディティー通貨売りは割りが悪い。
また、EURJPYが下落したことで、USDJPYの売りも続いているが、円自体が評価されたわけでもなく、安全資産として買われたわけでもない。欧州市場でECB利下げ期待を受けた株高にでもなれば、いつもの通りUSDJPYが買われることになりかねず、USDJPYは静観。
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