相変わらず投機的な動きは限定的。明日30日の月末要因とFOMCの結果待ちの相場で、為替相場の変動は極めて低い。
一日当たりの値幅(安値‐高値)を、「9月1カ月21営業日の平均」+「直近20日間の平均」+「直近3日間の平均」のピップを比較してみると、「USDJPY=88、73、45」、「EURUSD=74、75、54」、「AUDUSD=90、78、73」となり、過去3日間で特に小動きだったことが分かる。
30日のFOMCでは、多くがご存じの通り、量的緩和の縮小を期待する動きは極めて少なく、エコノミストの多数は、来年3月のFOMCまで現状維持が予想され、市場は既に相当部分これを織り込みながら、目先の米経済指標待ちで、個々の発表に反応する態勢に入っている。
中国人民銀行は、インフレ上昇により金利引締め継続で、人民元高(過去20年最高値目指す)=株安から、今日はリバースレポで資金を供給したことで、中国株は一時プラス圏にいたが、逆に前日比再びマイナス圏へと5日連続で下落、日本株も弱い。
シンIMF太平洋局長は、米量的緩和の縮小観測による資金流出を、日本のアジア向け直接投資や銀行融資がカバーし緩和に寄与していると発言。我々はアジアの流動性確保に貢献しているようであるが、どうも実感がわかない。
AUD相場と最も関連性の高い「MSCI新興国株価指数」は、23日、24日、25日と下落後、昨日は上昇し、今日もほぼ同水準で推移している。本来はAUD売りのプレッシャーは少ないが危惧していた豪ドル高けん制発言が飛び出してしまった。
スティーブンス豪中銀総裁曰く=「豪ドル相場は異例の高さに上昇している」、「ファンダメンタルズでは考えられない強さで、豪ドルは今後下落する可能性がある」、「豪ドルが下落すれば輸出関連セクターは助かり、市場では政策金利の追加利下げが必要と言っているよ」等など。
これじゃ、どう考えてもAUDロングは驚きで、投機的なAUD売りへと走りやすく、ついでに兄弟分のNZDも売っておこうかとの考えも浮かんでくるというものである。
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