2013年10月28日月曜日

10月28日(月曜)今日のFXストラテジー(為替戦略)

10月28日(月曜)今日のFXストラテジー(為替戦略)


米政府機関の一部閉鎖による影響で発表が遅れていた経済指標の発表が多くなり、インフレ、雇用、住宅、景況感に関する発表に一時的な相場変動が見込まれるが、今週のメインイ・ベントは30日のFOMC。

政策金利0.25%・住宅ローン担保証券(MBS)400億ドル、米国債買450億ドルの計850億ドルの買い入れ枠の据え置きが予想され、米財政協議のごたごたを受けた後の米経済の停滞見通しに、量的緩和の縮小開始時期がいつになるか、それを示唆する文言が争点になっている。

市場のセンチメントはドル先安期待感が依然として強い。ドルショートポジションに偏り始め、FRBの量的緩和の縮小先送りと、来年早々の債務上限引き上げ再度到来を意識した展開となっているが、月末直前の週初の月曜日は、実需筋の動き以外に積極的な取引が控えられる可能性がある。

最近の特徴として、ドル対他の主要通貨との図式がやや崩れ、通貨感で異なる動きになることが多くなっている。もちろん、大別すれば資源国通貨グループ=AUD、NZD、CADと、主要国グループ=EUR、GBP、さらに、独立した=JPYとになっている。 これらのクロスを中心とした取引が暫くは続きそうで、その中では、EURが一番強くなっている。


ドル円(USDJPY)トレードアイディア
相変わらず動意の乏しい値動きながら、長期的な円安傾向は変わらず。日本国内発の新たな材料も見当たらず、短期的には、円ショート増加→円の買い戻し・ニュートラル→円ショート再開を繰り返す展開が続きで、結局は200日移動平均線98円中心の相場から離れられず、次の円安相場まで短期取引だけを考えたい。

4時間チャートは、200SMA=98.21で緩やかな下落傾向を続け、21EMA=97.52で横ばい推移しこの線が過去2日下限近くを示している。96.567→99.004のリトレースメント50%=97.785、38.2%=98.073が上値のターゲットとなり、98.482→96.942→97.748のエクスパンション61.8%=96.796は、前回の96.942、10月8日の安値96.567に近く、この水準が円高のボトムになっている。 Dailyチャートは、三角持ち合いが続き、200SMA=97.33、21EMA=97.96と、現在の水準近くに収束し、いずれかは上下へ大きく変動を開始すると見られるが、それまではレンジ相場だけを考えたい。下降トレンドの上限=98.73、上昇トレンドの下限97.12に収束し、上値は98.73→99.004、下値は97.12→96.507、94.963がポイント。

ユーロドル(EURUSD)トレードアイディア
1.38台を達成後は上昇の推進力が乏しくなっているが、引き続き米ドル混迷時のライバルとしてEURは健在。月末近くとなり投機的な勢いは弱まり、実需筋の影響を受けやすくなり、EURUSDは押し目買いの流れが続きそうである。時間をかけながら1.39、1.40の大台を試す動きが強まっている。リスク要因としては通貨当局や政府関係者からのEUR高けん制発言だが、いまのところこれを意識した警戒的な発言は見当たらない。

4時間チャートは、上昇トレンドが続き、200SMA=1.3552で緩やかに上昇を続け、21EMA=1.3783で上昇傾向が続いている。現状は1.3646~1.3830のレンジに入り、この上限を上抜けてくれば、1.3830~1.4014の新たなレンジ入りとなるが、1.38台は1.37台と同じく相当の売りにさらされる可能性が高く、押し目買い相場。スロー・ストキャスティクスはプライスに反し緩やかに下げを続け、逆行現象を起こしている。  Dailyチャートは、上昇トレンドを続け、200SMA=1.3214で緩やかに上昇、21EMA=1.3640で上昇を続けこの水準が下限となっている。1.27549→1.34516→1.31046のエクスパンション100%は1.3801でこの水準が終値ベースでは相当抵抗がある。上値のポイントは1.3801、1.3902、1.4000、下値のポイントは1.3640、1.3601、1.3452と続く。


豪ドル米ドル(AUDUSD)トレードアイディア
株価の上昇やFRBの量的緩和の継続期待感による流動性安定の期待感と、中国の金融引締めスタンスによる悪影響とが混在し、引き続き方向感を出にくい。また、通貨当局や政府関係者からAUD高への警戒感が意識される昨今、明朝のスティーブンス豪中銀総裁講演が一つの契機になりそうである。

4時間チャートは、上昇トレンドが続き、200SMA=0.9456で緩やかに上昇。21EMA=0.9611でこの線が最近は上限で上抜けできるか注目し、上昇トレンドの下限0.9570近辺をボトムに買い継続が期待できる。Dailyチャートは、200SMA=0.9732で緩やかに下落傾向を続け、21EMA=0.9529と緩やかに上昇し、この間で取引が続いている。0.88916→0.95278→0.92807のエクスパンション61.8%=0.9674で上値の重要なポイントで、近く方向性が出る可能性があるが、スロー・ストキャスティクスはハイバンドで売りになり変化に注意い。

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