ユーロドルの底値は見えず。ひと時の安定相場はいつまで維持できることやら。
早い話、ギリシャはユーロ圏から出たくないが借金は払えず、ユーロ圏主要国も離脱させたくないが、ギリシャの返済プログラムや態度は不満。
結局、妥協点も見られず。月末は『支援プログラム終了+IMF返済期限』の『ダブル・タイムリミット』を前にして、どこかで落としどころを決めることであろうが、根本的な解決にならず。
昨日も、若干良いムードが見られ、エンドレス気味の国際債権団とギリシャ政府の交渉は、合意するのか? と思いきや!
ギリシャの新提案を、債権団(IMF)は税収増が前提なんて受けられるか! と、突っぱね、逆に対案を示すも、ギリシャは拒否! 馬鹿にするなよ! 年金カット、増税、失業者拡大のリスクをこれ以上負えるか!
根本的な解決作は、裕福なドイツや北部各国がギリシャに無担保・無利子・無期限で資金を限りなく提供するか、今までの借金棒引きでは?
そうでなければ、債務危機と支援の条件として課された財政緊縮策により、ギリシャはGDPの1/4をうなっている状態で、さらに重荷を強いられることは無理では?
もっとも、裕福な国の言い分もある。『アリとキリギリス』で、我々はギリシャが遊んで楽をしている間、必至に債務を削減し、緊縮財政を強いられて来たんだぞ・・・。とでも言っていることであろう。
また、ECBが必至でギリシャの銀行へ資金を供給し続けている。その姿は、何ともいじらしく中銀の役割を担っており、それが、現状のEURUSD相場の安定を維持していることは忘れてはならない。
それがなければ、ギリシャ銀行の貸付騒ぎが起き、ギリシャのみならず、ユーロ圏全体で影響が及び、EURUSDも相当値を下げていたことであろう。
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こうなってくれば、ドルがより輝いて見えてくる。雇用も改善傾向が続き、FRBも9月か12月のFOMCで利上げをすることになりそうであり、『あばたもえくぼ』とは、このことである。
安全資産として最適と考えたくなるのは人の常で、円相場も然りで、円安の流れは変わらずと思っている。
巷ではGPIFのポートフォリオ変更も終了し『クジラ』の円売りもそろそろ終わりでは? 日銀も2%のインフレターゲットを諦め、追加緩和を中止するのでは? との思惑があり、円高を期待する声も多いことも確かながら、本当に円買いが強まるのであろうか?
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