2015年3月28日(土曜) 昨日27日、海外市場の動き
週末金曜日の海外市場は、EURUSDが1.10台からの失速、USDJPYの上値の重さを気にしながら、米株と米金利を見、米GDPとイエレンFRB議長の講演を注目していた。
米GDPはすでに過去の第四半期・確定値だけに影響力は鈍いが、個人消費は強い中で、見込まれた2.4%への上方修正はなく、改定値2.2%と同水準にとどまり、やや失望。
イエレン議長は「FRBは金融緩和の解除開始を真剣に検討」と、ややタカ派で一時米金利上昇。しかし、結局はいつもながらの「コアインフレや賃金の伸びが下振れれば、据え置きを迫られる可能性」も指摘。10月までの利上げ見送り感が強く影響は限定的。ただ、世界経済の状況を考慮すべきと、ややマイナス感はぬぐいきれない。
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DXYは低下しドルは小幅下落
米金利は低下、10年債利回りは1.96%へ
欧米株価は小幅上昇、
原油価格は48台へと大幅下落、
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注目の、第4四半期の米GDPは、個人消費は8年ぶりの伸び率と強いが、米企業は設備投資に慎重で、GDP前期比年率2.2%と予想を下回り、改定値と変わらず伸びは鈍い。一部ではドル高の影響を設け、企業利益は-1.6%(前期4.7%)と落ち込みが激しい。
米ミシガン大学消費者信頼感指数は、93と予想や速報値より強いが、2月より弱い。
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USDJPY→ さすがドル円、119円割れの買いは強いが、戻りも限定的で、下値リスクは消えず。
119.50円を超えられず続落、強い米ミシガン大学消費者信頼感+オプションカットで、119円を一時割り込むも続かず、イエレン議長発言にも、119.00~25円の狭いレンジで終了。
EURUSD→ 4回トライした1.10台は幻? 1.0800を割り込むと嫌なムード?!
1.0850~60を割り込み続落、1.0800のビックポイントを何とか死守し、1.0900を超えてからは逆にショートカバーに1.0940台へ上昇。1.0950台の上値は重くイエレン議長発言後に、1.0880まで緩やかに下落。
AUDUSD→ ダウントレド変わらず、0.7780~00が天井に。
0.7820台の上値は重く値を下げ、0.7800を中心とした値動きから、強い米ミシガン大学消費者信頼感に0.7750を割り込み、イエレン議長発言にも0.7745~70のレンジで安値圏で推移し、買い戻しは極めて限定的。
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イエレンFRB議長(講演)→ ややタカ派で一時米金利上昇するも、10月までの利上げ見送り感が強い。
FRBは金融緩和の解除開始を真剣に検討。経済状況が引き続き改善すれば、年内の利上げが正当化されるが、利上げ後も金利の正常化は段階的。
インフレが2%目標に近付くまで利上げを見送るのは賢明でない。インフレや賃金動向が健全なペースに復帰せずとも年内に利上げを開始する意向を示唆。
コアインフレや賃金の伸びが下振れれば、据え置きを迫られる可能性もある。政策は経済状況に応じて変化。
弱い海外経済によるドル高は、米輸出を阻害する可能性があり、FRBは米景気の先行きを判断する上で世界経済の状況を考慮すべき。
米消費支出は堅調で、海外中銀による金融緩和が成長に寄与すれば、米輸出への需要も拡大へ。
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フィッチ=ギリシャ格付けを「B」→「CCC」に引き下げへ。市場からの資金調達が絶たれ、流動性がひっ迫し、公的機関からの安定的な支援を受ける見通しが立っていない。
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