2014年11月4日(火曜)欧米市場の動き
日経平均株価が一時700円近く上昇した割には、ドル円の上昇は見られず、逆に113.50円を割り込み、113.20円割れまで一時下落。欧州株は小幅下落、米株も売りから取引を開始している。
為替相場は、大相場の後の自律的反転で、どこかで円安相場がスタートすると考えるのは、それほど的外れに思えない。
株式市場では海外投資家による日本株の買い戻しが多いと言う。そして、いつもながらこの11月はファンドの決算月が多く、大儲けのファンドは既に取引を終了していると思われるが、目標達成できず+ネガティブで、再契約できないファンドは、起死回生の一撃のパンチ(日本株買い)を強めている。
どのように考えても、円売りが終了したと判断することはできない。今日の安倍首相の国会答弁を見ても、「円安+株高=日本経済に必要不可欠」という。当局の円安けん制発言もなぜか聞こえてこない。
ドル円は一時113.50円を割り込み、113.20円近くまで下落したが、良い調整局面を迎えたと考えたい。最大のリスクは112.50円と思えてならない。
EURUSDも、1.2500のビックポイントを挟み、前半は下落し後半は上昇と、予想外にEURは健闘している。EURJPYの買いが成せる業か? それとも、本当にEURUSD1.25割れは固いのか? ECBの理事会を控え、量的緩和のEUR売りリスクを気にする市場参加者が多い割には、下げ渋っている。
AUDUSDは、アジア市場で発表の豪貿易赤字拡大にも、「小売売上高好調+豪中銀声明で自国通貨安を求めず」に強い。豪中銀の声明で、豪ドル高への警戒感を解期始めていることで、底堅く推移。
ドルは値を下げる中で逆に、USDCADは上昇し、カナダドル安だけが目立った。カナダの貿易黒字は予想外に拡大、本来ならばカナダドル買いなのに、原油価格の下落なのか、欧州市場からカナダドル安へと動く。
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