2013年8月27日火曜日

8月27日(火曜) アジア・欧州市場の動き(午後10時現在)

8月27日(火曜) アジア・欧州市場の動き(午後10時現在)

最近までの為替市場の焦点は、FRBのQE3縮小→新興国市場からの資金引き上げ→「リスク資産売り+安全資産買い」となっていた。

ここ数日は、シリア化学兵器使用疑惑による米国中心とした軍事行動への展開を懸念し、同じ結論ではあるが、「リスク資産売り+安全資産買い」になっている。いずれにしても、「USDTHB+USDINR+USDTRY」などは「株+為替」共に弱い。

今週は、木曜日まで重要な米経済指標もない。こうなれば、暫くはメインテーマはシリア問題で、オバマ米大統領がヘーゲル米国防長官に攻撃命令を下すことになるのか? それとも、より時間をかけて話し合いで解決することができるのか? この動きで為替相場も変わってくる。

USDJPYは、安全資産としての円買いの真っ最中。今現在、21日指数移動平均線の98円を割り込み、スロー・ストキャスティクスも売り変化を確定。終値ベースで98円以下にとどまれば、円ブル感は継続し、97.16円、97.00円、そして、95.80円を目指す動きが予想されるが、円相場だけは、素直に信じ難くいつまでたっても疑心暗鬼。ただ、円クロスも円買いに変化しており、もう暫くは円高を期待してみたい。

EURUSDは、状況証拠としてはEUR売りはあまり見当たらない。ただ、Dailyベースで1.3311の21日指数移動平均線を割り込み、1.3285を終わり値で割り込むと、ムードが変わってくる。それでも、1.3185~00は相当固そう。

AUDUSDは、0.92トライ失敗し、新興国通貨安にどうしても連動して売られやすくなている。暫くは、0.9050~70を高値に、どこまで下押しすることができるか、注意してみたい。

日経平均株価は下落、13,542.37円(-93.9 -0.69%)
上海総合指数は小幅上昇、2,103.57(+7.10+0.34%)
香港ハンセンは下落、21,874.77(-130.55-0.59%)
豪S&P/ASX200は小幅上昇、5141.22(+5.82+0.11%)
欧州株は下落、EURO STOXX50は、2765.47(-55.98-1.98%)午後9時45分現在

米国発の材料は
◎米国主導によるシリア攻撃の可能性が高まる。その余波にアジア新興国株や通貨は大幅下落
◎ヘーゲル国防長官=シリア科学兵器使用疑惑で、オバマ大統領の支持があれば直ちに対応する用意はある

欧州発の材料は
◎独8月のIFO業況指数は、予想・前回を上回り、昨年4月来の高水準=107.5(予想107.0 前回106.2)、現況指数=112.0(予想111.0 前回110.1)、、期待指数=103.3(予想103.0 前回102.4)

中国発の材料は
◎中国の朱光耀財政次官と中国人民銀行の易綱副総裁=米FRBは景気刺激策の解除で新興国経済に悪影響を与えないよう、解除の時期とペースを考慮する必要がある

その他の材料は、
◎インドネシア中銀は29日に理事会を開催=ルピア防衛で再利上げの思惑が広まる
◎USDINR(ドル・インドルピー)ルピーは最安値を更新、中銀はドル売り介入を実施した模様。ジャカルタ株は3967.84(-152.83-3.71%)と大幅下落。USDTRY(ドル・トルコリラ)トルコリラも最安値を更新
◎USDTHB(ドル・タイバーツ)タイバーツは3年ぶり安値を更新、中銀は過度の変動には対応する
◎フィリピン総合株価指数は5916,99(-244.22-3.96%)と大幅下落

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