2013年8月28日水曜日

8月27日(水曜) アジア・欧州市場の動き(午後7時現在)

8月27日(水曜) アジア・欧州市場の動き(午後7時現在)

「シリアへの空爆が8月29日から3日間予定で実施」とのウワサが広まり、金融市場はその可能性を織り込みながらも、ひとまず利食いに、原油価格や安全資産は、今日の高値から値を下げ、やや軟調に推移している。しかし、「いざ有事」の備えは欠かせず、安全資産を求めた動きが、そう簡単に急変することも考えにくい。

日経平均株価がいきなり、前日比で260円近くの安値で取引が開始され、多くのアジア株は一時大幅安となったが、多くは現時点では、相当値を戻しているが、ベトナム株-2.56%、フィリピン株-3.02%と弱い。

そして、通貨でも、明日の臨時理事会を控え、インドネシア株や通貨ルピアはやや回復し、トルコリラも安値からやや回復しているが、弱い流れは変わりそうにない。

USDJPYは、96.80円直前まで値を下げたが、この水準では実需の買いが強く下げ止まり、岩田日銀副総裁が、金融政策が実体経済に波及するには「株価の上昇と円安が必要」と発言、円ロングの利食いを誘ったが、まだまだ、USDJPYの戻りは限定的で下値のリスクは消えず。

EURUSDは、どうしても、ドルに対しては分が悪い。1.3300の大台を維持しているうちは、1.33~1.34のレンジ相場なのだが、1.33を割り込むと、これもさらに分が悪い。狙うならEURAUDのロングなのだが、現状は利食いのパターンに入っており、調整後の買いを狙いたい、また、豪中銀副総裁は「AUD安」を狙っているような雰囲気。

※日経平均株価は下落、13,338.46(-203.91-1.51%)
※香港ハン21,524.65(-350.12-1.60%)センは下落、
※上海総合指数は小幅下落、2,101.30(-2.27-0.11%)
※豪S&P/ASX200は下落、5087.16 (-54.06-1.05%)
※欧州株はほぼ変わらず、EURO STOXX 50は、2746.76(-2.51-0.09%)午後7時現在

日本発の材料は、
◎岩田日銀副総裁=「2%の物価目標を達成」しても「賃金や設備投資」が増えなければ失敗。現行の異次元緩和政策は、2%目標へのコミットメント,国債などの買い入れによるマネタリベースの増加の2つの柱で、必達目標を掲げることで、デフレになじんだ人々の物価観を転換するのが核心。金融政策が実体経済に波及するには「株価の上昇と円安が必要」。 実体経済に効果が波及するまでの間は「財政政策による需要の下支えが重要」。安倍政権の第3の矢として進める成長戦略は「一時的に過剰な供給力」を作り出すが、「金融緩和で需要を創出」することで、潜在成長力を引き上げる。

豪州発の材料は、
◎エドワーズ豪中銀理事(米WSJ紙)=FRBの緩和政策の縮小は、USD高とAUD安の可能性が高く、我々にプラスとなる。鉱業セクターが低迷している国内経済の影響を緩和するため、AUDは一段と下落する必要がある。

その他の材料は、
◎ワルジョ・インドネシア中銀副総裁=29日の臨時理事会で金融政策手段の見直しを計画
◎インドルピーとトルコリラは一時最安値を更新、売り傾向は続く
◎インド中銀=ドル売り介入のもよう

シリア情勢に関しては、
◎国連事務総長=シリアの国連調査団は時間が必要
◎キャメロン英首相とオバマ米大統領=化学兵器がシリア内でしようされた、アサド政権に責任があることは疑いない
◎シリアへの空爆が8月29日から3日間予定で実施とのウワサが広まる

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