8月26日(月曜)アジア・欧州市場の動き(午後8時30分現在)
大方の予想通り、ジャクソンホールの経済シンポジウムでは相場を動かすような材料もなく、先週金曜日の弱い米経済指標の影響と、黒田日銀総裁のシンポジウムの発言が注目されたが、特に影響は見られない。
最近注目されている、「米国QE3縮小との思惑=新興国市場の資金引き上げによる動揺」は、米通貨当局にとって関係ない! とのことのようで、はやく収まってくれることを祈るだけ。
今日、8月26日は、ロンドン市場が休場で、NY市場が活発化するまでは、どうも動きようがない。朝からの動きを振り返って見ても、大きく動いている主要通貨は見当たらず、中国株高とイタリア株安が目立ち、USDIDR(ドル・インドネシアルピア)は4年ぶりの安値更新、USDINR(ドル・インドルピー)も弱含みで推移。せめて、USDBRLやUSDMXNでドル安にでもなれば、面白くなるのだが期待できず。
USDJPY=前週末終値から円高でギャップを空けて取引を開始したが続かず。大枠98.45~85円のレンジで全く方向感なし。
EURUSD=大枠1.3365~1.3390のレンジで全く方向感なし。
AUDUSD=大枠0.9010~0.9040のレンジで方向感なし。ただ、新興国通貨の動きに連動するため、このままでは済みそうにない。
※日経平均株価は小幅下落、13,636.28(-24.27 -0.18%)
※豪州株は小幅上昇、豪S&P/ASX200(5135.40+12.04+0.24%)
※香港ハンセンは上昇、22,005.32(+141.81+0.65%)
※上海総合指数は大幅上昇、2,096.47(+39.01+1.90%)
※欧州株は(午後8時30分現在)、イタリア株(FTSE MIB Index)が2%近く大幅下落、連動しEURO STOXX 50も下落、2808.02(-18.03-0.64%)
米国発の材料
◎ジャクソンホールの経済シンポジウム(8月24日)では、世界的な超金融緩和策の見直しの動きがある中で、新興国市場は大規模な資金流出への防御が不十分で、金融安定リスクにさらされている。
◎ロックハート・アトランタ連銀総裁(24日ジャクソンホール)=米経済の低下を示す大きな兆候がない限り、FOMCで債券買い入れの縮小で第一歩を示す可能性があるが、縮小開始の時期は何も確定していない
欧州発の材料
◎欧州株は、イタリア株が2%近く大幅下落、連動し下落、2807.51(-18.54-0.66%)
◎ギリシャの追加支援問題が、9月の独総選挙の争点の一つとなってい=メルケル独首相はギリシャ債務の追加減免の可能性を否定
◎自由国民党の議員の有罪が確定し連立政権崩壊の懸念に、イタリア株は大幅下落=有罪が確定した同じ自由国民党のベルルスコーニ元首相は、9月の上院採決で、議員資格がはく奪されると離党する予想され、連立離脱による政局混迷の可能性にイタリア株は大幅下落、欧州株も連動して値を下げる◎バイトマン独連銀総裁は独紙で、政策金利は現行水準で長期間推移=この考え方は、ECBの金融政策の戦略と経済見通しに基づく→ ECBは7月、政策金利は過去最低の水準に長期間維持することを発表、8月にをワードガイダンスでこれを確認
◎ストゥルナラス・ギリシャ財務相は、ギリシャに追加支援が必要になるとしたら、規模は約100億ユーロで、新規融資ではなく、緊縮条件のない経済支援
英国発の材料
◎ビーンBOE副総裁(24日ジャクソンホール)=フォワードガイダンスは追加的な景気刺激策ではなく、政策効果を高めることを意図としている。近いうちに利上げに利上げすることはないと、明確なシグナルを発している
NZ発の材料
◎NZ7月の貿易収支は、予想・前回より赤字額が拡大し、過去10カ月で最大の赤字額=-7.74億NZドル(予想-0.16億NZドル 前回3.74←4.14億NZドル)
中国発の材料
◎中国国家統計局は(中国経済の減速懸念を意識した会見?)、外部環境の改善で、中国経済は明確な安定化の兆しと、前向きな変化が見られると発表
その他の材料
◎アジア新興国通貨は引き続き下落、USDIDR(ドル・インドネシアルピア)は4年ぶりの安値更新、USDINR(ドル・インドルピー)も弱含みで推移。
◎ブルムバーグ集計データ=バーナンキFRB議長が、債券買い入れの縮小の可能性を示唆した5月以降では、新興国の株式時価総額は約1兆ドル減少し、新興国の主要20通貨は約4%下落。年初来のMSCI新興市場指数は12%下落、先進国株指数は13%上昇。
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