22日の為替相場は、アジア市場で豪CPI(※1)でAUDは上昇、ECB議事録(※2)でGBPは上昇した流れを受けたドル売りが続いたが、米国市場ではドル売りも停止。強い米経済指標と弱いユーロ圏の経済指標(※3)に、ドル買い戻しも強まるが、通貨間で動きは異なる。
米金利は上昇、10年債利回り1.98%(+0.08%)。
米株は一時下げるも終わってみれば、18,037.67(+88)と上昇。18,000ドル台を維持。
原油価格(WTI)は56.26(-0.35)と小幅下落、
金価格も1,185.80(-17.30)と下落。
ドルは(DXY)98.04(+0.04)と小幅上昇。
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EURURSDは、ギリシャ発のニュース(※4)に困惑しながらも、一時1.0800を達成、不透明なギリシャ問題+強いユーロ圏経済に、EURショートの買い戻しが強まるも、1.0800台の売りは厚く値を下げ、弱いユーロ圏消費者信頼感指数に、上昇分をすべて掃出し元の水準へ逆戻り。
USDJPYは、追加緩和期待+株高に120円をトライできる水準まで上昇。レンジ上限を試す動きへ。ただし、120円台はいつもながら鬼門。
GBPUSDは1.50台を維持し、次のBOE利上げ期待+総選挙の世論調査で保守党の支持率が上昇、高値圏で推移し底堅さを示す通貨。
AUDUSDは、強いCPIで上昇が始まり、0.78台へ上昇後に値を下げるも上昇景況を維持。
NZDUSDは、AUDUSDに連動して一時0.7740近くまで上昇するも、米国市場では続落、結局は元の水準へ逆戻り、クロスのNZD売りが続いた。
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(※1)
AUD 第1四半期 消費者物価指数=前期比0.2%(予想0.1% 前回0.2%)、前年比1.3%(予想1.3% 前回1.7%)、RBAトリム平均CPI=前期比0.6%(予想0.6% 前回0.7→0.6%)、前年比2.3%(予想2.2% 前回2.2%)、RBA加重平均CPI=前期比0.6%(予想0.5% 前回0.7%)、前年比2.4%(予想2.3% 前回2.3→2.4%)→ 前期比+コアが強く直後はAUD買いが強まる。
(※2)
BOE議事録(4月8日、9日)=政策金利0.50%、資産買い入れ枠3750億ポンドの据え置きを、9対0の全会一致で決定。英インフレ率が来年大幅に拡大する可能性を指摘、すべての委員が次の政策金利の変更は引き上げることで合意。ポンド高は輸出にとってマイナスになる可能性→ 直後からGBP買いが強まる。
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(※3)
米FHFA住宅価格指数は、前月比0.7%(予想0.5%)と予想を上回り、米中古住宅販売件数も、前月比6.1%(予想3.0%)と予想を上回り、ドル買いの流れに。
逆に、ユーロ圏の消費者信頼感指数は-4.6(予想-2.75)と弱く、ユーロ売り材料になった。
(※4)
ギリシャは公的機関の現金準備を25億ユーロを中銀に移管し、何とか5月末の支払い分を確保、デフォルトを回避の努力を見せた。
それが要因となったのかは不明ながら、ECBはギリシャ銀行への緊急流動性支援(ELA)の上限を150万ユーロ引き上げ、うわさが広まりEUR売りの材料にされた、ELA担保の料率引き上げの報道を否定。
一方、ギリシャ首相府=債権団が要求している、年金支給の減額や付加価値税増税を拒否。
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