今週の為替相場を考える(4月20日~4月24日)
米国発の経済指標に弱さが目立ち、FRBのハト派の発言がより耳に入りやすい状況となっている。基本は、FRBの利上げはいつになるのか? 6月?9月?年末?来年? それとも、世界的に景気低迷し、利上げは中止?
もっとも、FOMCのメンバーの中では、利上げしても、状況により利下げに変更するような柔軟姿勢を示す発言も見られ、とりあえずは利上げする可能性は否定できず。これだけ事前に利上げするぞ! するぞ! 注意しろ! と警告を発していることを考えれば、いつ利上げしても不思議ではない。
もちろん、中国の景気減速や、原油価格の低下による資源国経済の弱さやに、利上げ慎重論も多いが、悪いことばかりではない。ユーロ安によりユーロ圏経済は輸出主導による回復基調にあることは間違いない。そればかりか、AUD+GBP+CADにしても、自国通貨安の恩恵を十分受けているはずである。
また、最近のドル売り・他の主要国の買戻しが進めば、進むほど、米利上げ時のドル買い発射台が低くなることで、ドル高への影響を抑制できるのも間違いない。
いずれにしても、不透明なこの時期は、米国発の経済指標に一喜一憂する動きが続くことは間違いない。また、そういう時期は他の主要国の経済指標でも一時的的な相場変動が高くなる。
Weeklyチャートでは、先週ドル売りの流れが進んではいるものの、USDCADを除き、全体としてはドル買いが止まり、レンジ相場に入っている。今週このレンジを抜け出せるのか、注目している。
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さて、本題に戻そう! 今週の為替相場は、先週の強い豪・英雇用統計など、強さが目立つ主要国の経済指標に反して、米国の経済指標の弱さが、ドル売りの要因となっていることは間違いない。
今週もメインイベントを、独断と偏見で考えると以下の順番になる。
1. 英中銀議事録(4/22)
2. 豪中銀議事録(4/21)
3. 豪第1四半期CPI(4/22)
4. NZ第1四半期CPI (4/20)
5. 米耐久財受注 (4/24)
6. スティーブンス豪中銀総裁発言、ポロッツ・カナダ中銀総裁発言、ドラギECB総裁記者会見(4/20 19日ワシントン)
7. 米国発その他の経済指標(FAFA住宅価格指数、中古住宅販売件数、新規失業保険申請件数、米新築住宅販売件数)
8. 独IFO景気動向指数 (4/24)
9. ユーロ圏総合・製造業・サービス業PMI(4/23)
10.英小売売上高
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週末19日には米国で、スティーブンス豪中銀総裁発言、ポロッツ・カナダ中銀総裁発言、ドラギECB総裁記者会見があり、発言の内容次第ではあるが、月曜日の為替相場に影響を与える可能性がある。重要度のランキングではトップクラスに入れるべきだが、サプライズの可能性は少ないとの思惑で、6番目に下げているが、注目したい。
また、英中銀議事録、豪中銀議事録、豪第1四半期CPI、NZ第1四半期CPIは、いずれも甲乙つけがたく、重要なイベント・指標で、相場変動のリスクは高く、ポジションがあれば注意が必要と思われる。
USDCADのDaily、Weeklyチャートでは、今までのレンジ下限を割り込み続落しており、主要通貨ではカナダ買いの明確なシグナルを出していることで、注目している。今週はカナダ発の材料は極端に少なく、より、ポロッツ・カナダ中銀総裁発言が気になる。
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