*** ポイント ***
日本の消費者物価指数は強く、物価目標値2.0%を目指し上昇を続け、有効求人倍率も大幅に改善、鉱工業生産も2カ月連続で上昇。日経平均株価は弱く、円売りも一服。
EURJPYは139.70、GBPJPYは167.87まで上昇。アジア市場では株価を含め利食い主導に、円売りも一服しているが、円は対クロスでリーマンショック後の急落時の2008年10月の水準まで上昇。歴史的な円安相場の流れを感じる。
*** 今後の見通し ***
USDJPY、102.50超えを狙う当面のターゲットは達成。日本株の下落に、週末・月末の利食い売りが優勢で、102.20、102.10、101.95と各水準にポイントがあり、いずれかで下げ止まり、来週、週明けに再び上値トライが強まることが期待できる。
EURUSD、1.3600の大台を維持し、続伸傾向は変わらずだが、午後7時のユーロ圏CPI速報値が注目したい。前回が0.7%と弱く、ECBが利下げを決定した要因となっており、今回の数字が重要となっているが、前回は予想を下回る伸び率でもEUR売りは限定的だったことを思い出す。コアレンジ1.35~1.36に逆戻りするのか、1.36~1.37-1.38のレンジにジャンプアップするのか分岐点にきている。
AUDUSD、戻りも限定的で安値を更新し0.9150を超えるまでは、ベアセンチメント変わらず。ただ、AUDロングポジションの調整が終われば、高金利と斑ながら強い経済指標も見られ、上昇に転じる材料もあり、0.91から積極的に新規ポジションで売る理由も見当たらない。
*** アジア市場の発言・その他 ***
財政制度等審議会=国際公約の基礎的財政収支の赤字半減に、既に決めた4兆円を上回る圧縮を建議提出。債務残高の対GDPは先進国で最悪、太平洋戦争末期を超える水準で、極めて憂慮する事態。
日経平均株価の下落に連動し、円買い戻しが強まる。
EURJPYは139.70、GBPJPYは167.87まで上昇、リーマンショック後の急落時の2008年10月の水準まで上昇。
S&P=オランダの格付けを「AA+」に格下げ。スペインの格付けを据え置き、見通しを「安定的」に引き上げた。
*** 主な経済指標 ***
6:45 NZD 10月 住宅建設許可件数=前月比-0.6%(予想1.7% 前回1.4%)→ 予想外のマイナスに悪化
8:30 JPY 10月 雇用統計=失業率4.0%(予想3.9% 前回4.0%)、有効求人倍率=0.98(予想0.96 前回0.95)→ 有効求人倍率が拡大
8:30 JPY 10月 全国消費者物価指数=前年比1.1%(予想1.1% 前回1.1%)、除く生鮮食品=前年比0.9%(予想0.9% 前回0.7%)、除く生鮮食品・エネルギー=前年比0.3%(予想0.2% 前回0.0%)→ コアコアは5年ぶりにプラスへ転換
8:30 JPY 11月 東京都消費者物価指数=前年比0.9%(予想0.7% 前回0.6%)、除く生鮮食品=前年比0.6%(0.4% 前回0.3%)、除く生鮮食品・エネルギー前年比0.2%(予想-1.0%予想 前回-0.2%)→ コアコアは約5年ぶりにプラスへ転換
8:30 JPY 10月 鉱工業生産・速報値=前月比0.5%(予想2.0% 前回1.3%)、前年比4.7%(予想6.3% 前回5.1%)→ 前回と予想を下回る
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