2013年11月29日金曜日

11月29日(金曜)欧州市場の動きと、今後の見通し

11月29日(金曜)欧州市場の動きと、今後の見通し


*** ポイント ***

週末・月末、米感謝祭翌日で動きが乏しいい中で、相場を動かしたているのは実需とポジション調整だけ。期待はECBフィキシング(22:30)とロンドンフィキシング(01:00)の実需筋の動きと、米株の動きへ。

注目の、ユーロ圏消費者物価指数は、前期比0.9%と10月0.7%から上昇へ、失業率は、12.1%と9月12.2%から低下し(前月から低下したのは2011年2月ぶり)と期待通り強い数字となり、予想外にS&Pがオランドの格付けを「AAA」→「AA+」に引き下げたが、それでも、EURUSDの相場は1.3600~20で動かず。


*** 今後の見通し ***

USDJPY、102.50超えを狙う当面のターゲットは達成。日本株の下落に、週末・月末の利食い売りが優勢で、102.20、102.10、101.95と各水準にポイントがあり、いずれかで下げ止まり、来週、週明けに再び上値トライが強まることが期待できる。

EURUSD、1.3600の大台を維持し、続伸傾向は変わらずで、弱い独小売売上高、改善したユーロ圏失業率、上昇したユーロ圏消費者物価指数にも反応は鈍く、動けるタイミングではなくなっている。

期待はECBフィキシング(22時30分)と、ロンドンフィキシング(午前1時)に移行されたが、コアレンジ1.35~1.36に逆戻りするのか、1.36~1.37-1.38のレンジにジャンプアップするのか分岐点にきているが、現状は1.3600台を維持しながらも、動きは小休止。

AUDUSD、戻りも限定的で安値を更新し0.9150を超えるまでは、ベアセンチメント変わらず。ただ、AUDロングポジションの調整が終われば、高金利と斑ながら強い経済指標も見られ、上昇に転じる材料もある。0.91から積極的に新規ポジションで売る理由も見当たらず、現状の弱さに反して、相場感は0.9050~0.9150のレンジから0.9050~0.9250のレンジへ。


*** 発言・その他 ***

クーレECB専務理事=インフレはプラス圏にあり、デフレの脅威はなく、FRBの量的緩和政策は可能ながら、実施する妥当性はない。

S&P=オランダの格付けを「AAA」→「AA+」に格下げ。スペインの格付けを据え置き、見通しを「安定的」に引き上げた→ ユーロ圏でトリプルA格付け国は、ドイツ、ルクセンブルク、フィンランドとなる。


*** 主な経済指標 ***


16:00 GER 10月 小売売上=前月比-0.8%(予想0.5% 前回-0.2%←-0.4%)、前年比-0.2%(予想1.5% 前回0.3%←0.2%)
16:00 GBP 11月 ネーションワイド住宅価格=前月比0.6%(予想0.6% 前回1.0%)、前年比6.5%(予想6.2% 前回5.8%)→ 予想を前回を上回り、2010年7月以来の伸び率。
17:00 CHF 11月 KOF先行指数=1.85(予想1.81 前回1.71←1.72)
デンマーク 第3四半期GDP=前期比0.4%(予想0.3% 前期0.6%)、前年比0.5%(予想0.2%)
スウェーデン 第3四半期GDP=前期比0.1%(予想0.5% 前期-0.1%←-0.2%)、前年比0.3%(予想0.4% 前期0.6%←0.1%)
19:00 EUR 10月 失業率=12.1%(予想12.2% 前回12.2%)、失業者数-61000人→ 2011年2月以来、初めて低下へ
19:00 EUR 11月 消費者物価指数(HICP)・速報値=前年比0.9%(予想0.8% 10月0.7% 9月1.1%)、コア前年比1.0%(予想0.9% 10月0.8% 9月1.0%)→ 予想と前回を上回る
18:30 GBP 10月 BOE住宅ローン承認件数=67701件(予想68500件 前回66891件)→ 2008年2月以来の高水準
9:01 GBP 11月 GfK 消費者信頼感=-12(予想-10 前回-11)

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