2013年11月29日金曜日

11月29日(金曜) 昨日の海外市場の動きと、今後の見通し

11月29日(金曜) 昨日の海外市場の動きと、今後の見通し


*** ポイント ***

28日は米国市場は感謝祭で休日で動きは鈍い。

日本株の上昇に円売りが加速、特にEURJPYやGBPJPYでの円安が注目され、USDJPYは102.20円台を維持し、円安相場が続く。

アジア市場から続いた、強い豪第3四半期の民間新規設備投資を好感したAUDの買い戻しは欧州市場に入っても続き、一時0.9140まで上昇するも、AUDロングポジションの巻き戻しに0.9140台を維持できず、再び0.9100を割り込む。

欧州市場に入り、スペインの消費者物価指数が予想外に強くEUR買いが始まり、強いユーロ圏の景況感指数に、EURUSDは1.36台を再び回復。さらに、独消費者物価指数・速報値がHICP前年比1.6%(前回1.2%)に上昇し、今日29日のユーロ圏消費者物価指数の上振れ期待が強まりる。

GBPUSDは、BOE金融安定化報告で住宅ローン支援策の大幅縮小へと政策の転換が示された。英経済は予想以上に回復しているとの判断に、GBP買いが強まり、年初につけた今年最高値の1.6381に迫る、1.6357まで一時上昇し高値圏で推移。


*** 今後の見通し ***

今日週末・月末金曜日、特殊要因による動きに注意。特にロンドンフィキシングの午前1時。

昨日発表された、スペインとドイツの消費者物価指数は予想を上回り、今日発表される、ユーロ圏の消費者物価指数・速報値=前年比予想0.8%(前回0.7%)が強まる可能性が意識されている。

日本でも消費者物価指数の発表があり、物価上昇=円売りの流れとなるのかを注目。
それ以外でも、ユーロ圏失業率、カナダのGDPが注目される。

USDJPYは、102円台を維持しながらも小幅な値動きとなったが、水準から考えれば非常に底堅い展開といわざるを得ない。101.90~102.30のレンジをコアにし、102.50円がターゲット。

EURUSDは、1.36台を再びトライへ。基本コアは1.3560~1.3620のレンジに入りやすいが、予想外にスペインCPIは強く、GDPは予想通りプラス圏を確保しリセッションを回避し、ユーロ圏の景況感指数も強く、方向性は1.3650。

AUDUSDは、0.9140は止まりどころ。0.9050~0.9150のレンジ上限に近いている。0.9200をクリアに上抜けするまでは、なかなか自信を持って買いにくい。

GBPUSDは、主要国でもっとも上昇力が強まっている。方向性は1.65の大台が視野に入いり、1月初旬の1.6381が次の目標となっている。


*** 主な経済指標・発言・その他 ***

オランド仏大統領=失業率は10.9%と高値圏で推移から下がらず、低下目標の期限を撤回し、必要なだけ時間をかけることを表明。

BOE金融安定化報告=強い住宅市場の動きに、住宅ローン支援策を大幅に縮小する方針。英経済は予想以上に回復しているとの判断に、GBP買いが強まる。

カーニーBOE総裁=住宅価格はさらに上昇が見込まれる。

スペインの消費者物価指数=前年比0.3%(前回0.0%)と予想外の上昇。独消費者物価指数・速報値=EU基準前年比が1.6%(前回1.2%)と強い伸び率で、29日(金曜)発表のEUR圏消費者物価指数が、予想を上回るとの思惑が広まる。

ユーロ圏の景況感指数=7カ月連続で上昇し、業況指数は昨年3月以来、初めてプラスとなり、予想を上回り改善が進る。5大国イタリア、スペイン、オランダ、ドイツで改善したが、フランスは悪化へ。

独雇用統計=失業者数は4カ月連続で増加し、2011年4月以来の高水準に悪化。

中国国家統計局=10月の新築住宅価格は上昇、北京市前年比16.4%、上海市前年比17.8%と上昇画続き、住宅バブル対策を強化。

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