2013年11月28日木曜日

11月28日(木曜) 欧州市場の動きと、今後の見通し

11月28日(木曜) 欧州市場の動きと、今後の見通し


*** ポイント ***

今日28日の米国市場は感謝祭で休日。

アジア市場から続いた、強い豪第3四半期の民間新規設備投資を好感したAUDの買い戻しは、欧州市場に入っても続き、一時0.9140まで上昇するも、戻り売り圧力が強く0.9140台を維持できず。

欧州市場に入り、スペインの消費者物価指数が予想外に強く、29日(金曜)のユーロ圏消費者物価指数の上振れ期待と、強いユーロ圏の景況感指数に、弱い独雇用統計にもかかわらず、EURUSDは1.36台を再び回復。

GBPUSDは、BOE金融安定化報告で住宅ローン支援策の大幅縮小へと政策の転換が示され、英経済は予想以上に回復しているとの判断に、GBP買いが強まる。


*** 今後の見通し ***

明日金曜日に向け、週末・月末の影響も考えられる。

USDJPYは、102円台を維持しながらも小幅な値動きとなったが、水準から考えれば非常に底堅い展開といわざるを得ない。101.90~102.30のレンジをコアにし、102.50円がターゲット。

EURUSDは、1.36台を再びトライへ。基本コアは1.3560~1.3620のレンジに入りやすいが、予想外にスペインCPIは強く、GDPは予想通りプラス圏を確保しリセッションを回避し、ユーロ圏の景況感指数も強く、方向性は1.3650。

AUDUSDは、0.9140は止まりどころ。0.9050~0.9150のレンジ上限に近いている。0.9200をクリアに上抜けするまでは、なかなか自信を持って買いにくい。

GBPUSDは、主要国でもっとも上昇力が強まっている。方向性は1.65の大台が視野に入いり、1月初旬の1.6381が次の目標となっている。


*** 欧州市場の主な経済指標・発言・その他 ***

BOE金融安定化報告=強い住宅市場の動きに、住宅ローン支援策を大幅に縮小する方針。英経済は予想以上に回復しているとの判断に、GBP買いが強まる。

カーニーBOE総裁=住宅価格はさらに上昇が見込まれる。

スペインの消費者物価指数=前年比0.3%(前回0.0%)と予想外の上昇に、29日(金曜)発表のEUR圏消費者物価指数が、予想を上回るとの思惑にEUR買いが強まる。

ユーロ圏の景況感指数=7カ月連続で上昇し、業況指数は昨年3月以来、初めてプラスとなり、予想を上回り改善が進み、EUR買いの材料となる。

独雇用統計=失業者数は4カ月連続で増加し、2011年4月以来の高水準に悪化。

独消費者物価指数・速報値=予想より強い伸び率となる。

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