*** ポイント ***
米感謝祭を直前にして、ポジション調整が相場を動かす流れが続き、ファンド勢は引き続きドル売り傾向が強い中、27日の海外市場は米国の強い経済指標を材料視しているが、基本はリスク資産売りと円売り。
「株価の上昇+長期金利の上昇、商品価格の下落+資源国通貨の下落+円の下落」が目立った。
USDJPYはついに102円台を上回り、EURUSDは1.36台達後+GBPUSDは1.63台達成したが利食いに伸び悩み、AUDUSDは0.91を、NZDUSDは0.8120を一時割り込み、続落傾向は止まらず。
EURAUDは1.50を大台直前まで上昇、GBPJPYはついに166円台を上回り高値圏で推移、EURJPYは138円台を底固めし、円売りが続く。
WTIは92ドルを割り込み下落、GOLDも1236ドルまで続落へ。米10年債利回りは低調な7年債入札が影響して2.70%→2.73%に上昇、欧州・米国株は小幅ながら続伸し、高値を更新中。
⇒ アジア諸国の緊張が高まる、中国の防空識別圏設定に日本を含め、アジア諸国との緊張の高まりに、円売りが続く。
⇒ 日本の追加緩和の思惑、消費増税後の追加緩和の思惑。
⇒ 消費者物価2.0%の目標達成への動き、円安が加速するとの思惑。
⇒ 独連立政権の樹立で合意、統一選挙後2カ月にしてようやくへ合意し、銀行同盟の設立へと動きEU強化との思惑。
⇒ 独GfK消費者信頼感指数は、2007年8月以来の高水準。
⇒ 英第3四半期GDP・改定値は、速報値と同じだが前期を上回る。
⇒ 「米週間新規失業保険申請件数+シカゴ地区購買部協会指数+ミシガン大学消費者信頼感「は予想を上回る改善。
⇒ 「米耐久財受注+米シカゴ連銀全米活動指数+CB景気先行指数」は予想を下回る。
*** 今日の注目点と見通し ***
今日は米感謝祭で、明日金曜日を合わせ連休をとり、土日と合わせ4連休の市場参加が減少することになりそうである。
その中で、今日海外市場で注目するのは、独雇用統計と景況感指数と消費者物価指数・速報値で、特にユーロ圏のインフレ率が0.7%に低下したことで、ECBは利下げを決定した過去の経緯があり、今日の独消費者物価指数の速報値はEUR相場にとって、特に重要となっている。
EURUSDは1.36台を直前に、過去何度も踏み下げられた思いがあり、伸び悩んではいるが、上昇傾向が続いている。引き続き、1.3650がターゲットで、先月の高値1.38台までの道のりはまだ遠い。
GBPUSDは10月1日、10月22日高値を上回り一時1.63台まで上昇したことで、利食い先行売をこなしながらも買いの流れは変わらず、方向性は1.65の大台が視野に入いり、1月初旬の1.6381が次の目標となっている。
USDJPYは、円売りの流れは止まらず102円台を達成、101.50円をボトムにし、102.50、103.50が次の大きなターゲットに入っている。
AUDUSDは、予想外に続落傾向が止まらず。0.9050~0.9150のレンジを引き続き予想。0.9000はオプションを含め多くの動きがありそうだが、これだけ戻らないと下値不安感が広まり始めることを危惧。
*** 昨日の主な経済指標と発言・その他 ***
イタリア上院=ベルルスコーニ元首相の議員資格のはく奪を決定、連立政権から正式に離脱となる。
コンスタンシオECB副総裁=中銀預金金利をマイナス圏に引き下げる用意は技術的には整っているが、検討は極端は状況時に限定される。
ECB半期に一度の金融安定報告書=ユーロ圏の金融部門の緊張度合は、金融危機以前の水準まで低下したが、金融環境は脆弱な状態が続いている。
独連立政権の樹立で合意=独キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)と社会民主党(SPD)との連立で合意→ この発表を受け、EURUSDが1.3600トライが始まる。
ドイツ紙=ECBは企業向け融資で合意した銀行に限定して、追加の長期供給オペ(LTRO)の実施を検討。
白井日銀審議委員=物価の下振れリスクを意識する必要がある。
PIMCOのエラリアン氏(26日)=2014年の世界経済成長率は2.75%~3.25%と予想。日米株価の上昇は中銀の景気刺激策が要因。FRBは半年~1年以内に債券購入規模を縮小すると予想。
6:45 NZD 10月 貿易収支=-1.68億NZドル(予想-3.5億NZドル 前回-1.99億NZドル)→ 赤字額が予想を大幅に下回る
18:00 GER 12月 GfK 消費者信頼感指数=7.4(予想7.1 前回7.1←7.0)→ 予想を上回り2007年8月以来の高水準
18:30 GBP 第3四半期 GDP改定値=前期比0.8%(予想0.8% 速報値0.8% 第2四半期0.7%)、前年比1.5%(予想1.5% 速報値1.5% 第2四半期1.3%)→ 予想と速報値と変わらずだが。前期より上昇へ
20:00 GBP 11月 CB小売売上報告=1(予想8 前回2)
22:30 USD 週間新規失業保険申請件数=31.6万件(予想33.0万件 前回32.6←32.3万件)→ 予想よりも強く雇用の改善が続き、受給総数は6年ぶりの低水準
22:30 USD 10月 シカゴ連銀全米活動指数=-0.18(予想0.1 前回0.18←0.14)→ 前回は上方修正されたが、予想を下回りマイナスへ
22:30 USD 10月 耐久財受注=前月比-2.0%(予想-1.5% 前回3.8%←3.7%)、除く輸送機器前月比=-0.1%(予想0.4% 前回-0.2%)、除く航空機・非国防資本財=前月比予想 前回-1.3%→ 設備投資が弱く、予想外の減少へ
23:45 USD 11月 シカゴ地区購買部協会景気指数=63.0(予想62.0 10月65.9)、生産64.3(10月71.1)、新規受注68.8(10月74.3)、雇用60.9(10月57.79、支払価格63.7(10月56.7)→ 生産が弱く前回より低下するが、予想を上回り、雇用は2年ぶりの高水準となる
23:45 USD 11月 ミシガン大学消費者信頼感指数・確報値=75.1(予想73.2 速報72.0 10月73.2)、景気現況指数88.0(速報87.2 10月89.9)、消費者期待指数66.8(速報62.3 10月62.5)、1年インフレ2.9%(速報3.1% 10月3.0%)、5年インフレ2.9%(速報2.9% 10月2.8%)→ 前回と速報値を大幅に上回り、景気見通しが上向き、ドル買いが強まる
0:00 USD 10月 CB 景気先行指数=97.5・前月比0.2%(予想0.1% 9月0.9%←0.7% 8月0.7%)、一致指数106.9・前月比0.2%(9月0.3%←0.2%、8月0.3%)、遅行指数119.7・前月比0.3%(9月0.5%←0.6%、8月0.2%←0.3%)→ 前回より低下するが、住宅・製造業が底堅く予想を上回る
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