11月25日(月曜)アジア市場の動きと、今後の見通し
*** アジア市場のポイント ***
◎円売りの流れが市場参加者に受け入れられているようで、週明けから円はクロスを含め全面安の流れとなった。
黒田日銀総裁の「物価目標2.0%は2015年度に達成できる」との発言はとくに新鮮味はなく、先週の彼の発言と変わるところはなないが、市場のセンチメントに合致。
さらに、日経平均株価が大幅高となり、米株先物の上昇。7月8日の高値105.53円を超えたことで、先週は上げきれなかった、AUDJPYやNZDJPYのクロスを含め、全ての通貨で円売りが続いている。
市場は催促相場に入り、欧米株や新興国の金融市場が安定してくれば、5月22日の高値103.733円を狙うことになりそうであが、いつもがら102円の大台ではオプション絡みの売りや短期的な利食い売りも多くなり、一時的な下落はいつも通り予想される。
◎EURUSDは、アジア市場では特に材料は乏しく、週末の「クーレECB専務理事や、アスムセンECB専務理事」発言はややベア材料だが得に相場を動かす材料ではない。1.3600の重要なポイントを前に、ある程度揉み合いが必要とも思われ、1.34~1.36のレンジで推移するか、それとも予想外に一機に1.37台まで上昇するかの2者選択となるが、上値トライ→1.36台失敗の可能性を期待している。
◎GBPUSDは、10月以降で1.63台トライし、何度失敗したことであろうか? 引きつき1.62台は鬼門で、ポンドロングがあれば利食い場。そして、ポジションが軽くなったら、1.65台を目指す動きに変わりないと思われる。最近の経済指標は強い内容が多く、来年になるが量的緩和の縮小・停止ができる通貨ペアであることは間違いない。
*** アジア市場の発言・経済指標・その他 ***
英製造業団体のエンジニアリング事業者連盟の四半期調査=景気回復により英製造業の借り入れ需要が強まり、コストが上昇。
黒田日銀総裁=消費者物価指数は予想通り2.0%の軌道に乗っている。
ドイツ連立協議=27日までに合意の可能性。
クーレECB専務理事(23日)=金利は現在の水準、あるいはそれ以下の水準に長期間とどまる見通し。先の利下げはデフレリスクではなく、ディスインフレの兆候によるもの。
アスムセンECB専務理事(23日)=先の利下げは、CPIが前年比0.7%に鈍化したことによる。ECBは必要ならば中銀預金金利のマイナスを排除しない。必要な場合に使える非標準的手段を持っているが、日常的に行使することが妥当とは思わない。
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