9月21日、9月20日(金曜)海外市場の動き
週末金曜日の為替市場は、材料はそれほど多くなかった。
相場を動かしたのは、ブラード・セントルイス連銀総裁の発言で、まず、10月のFOMCでQE3の小幅縮小を示唆→ ドル買いへ動く。 決定はボーダーライン上にあった、委員会は静観しようという判断に落ち着いた・・・・ 本当なんですかね?
次に、インフレが1.5%以下、物価圧力が続くまでQE3の縮小に賛成しな→ ドル売りへと動く。
言っていることは、「雇用者数と失業率がより改善すれば、FRBが緩和縮小に踏み切る可能性は高くなる」→ あまりにも当たり前のことで戸惑う。結局は、相場も大幅に動けず。
個人的には、それは必ず近い将来、QE3縮小を開始することは間違いない。これが大前提で、それが、いつの日かわからないだけ。ああ、まだまだ振り回されそうないやな予感。
結果として動いたのは→ 米株は弱く、米金利は低下し日欧との金利差拡大。1.6の大台を達成し、今週大幅上昇したGBPUSDは1.6台を維持しながらも弱く、NZDUSDはは小幅安。18日に0.95台を達成したAUDUSDは2日続落へ。 要因は大幅上昇の調整継続中なだけ!
***ポイント***
⇒ ブラード・セントルイス連銀総裁発言→ 言葉通り?、どのように受け取ればいいのかよくわからず。
⇒ 中国市場が休場→ 相場変動圧力も強まらず。
⇒ FRBのQE3縮小開始の時期が不透明→ 10月、12月、来年初めと意見がばらばらで、決定的な方向性を示せず。
⇒ 米下院は暫定予算案を可決し上院へ→ オバマケアの行方は? 上院のリード民主党院内総務は拒否を姿勢崩さず!
⇒ NY連銀はQE3出口対策を始める?→ 固定金利・金額無制限の翌日物リバースレポ・ファシリティーを来週から来年1月29日をめどに試験的に実施へ。→ この辺に何か隠れたカギがあるのではと、勝手に推測!
⇒ そして、もちろん、今日21日(土曜)のドイツ連邦選挙待ち→ EUR相場に大きな影響を与えることは避けられず、金曜のEUR相場は手控え気味。前評判は僅差でメルケルグループ有利。
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USDJPYは、円売りをリードした、クロスでの円売りが影をひそめ、逆にGBPJPYが小幅下落し、USDJPY単独では100円の壁を破ることはできず。アジア・欧州市場は、大枠99.20~55のレンジで全く興味なし。米国市場に入り、ブラード・セントルイス連銀総裁発言に、ドル買い→ドル売りへと変化し、結局は元の水準へ。ただ、99円台を維持し円安の方向性を継続。
EURUSDは、ECB理事らは短期金利の上昇を懸念、連日に渡り抑制発言が見られる。21日のドイツ連邦選挙を控えて積極的な動きは見られず。アジア市場は、大枠1.3530~40の休日相場、欧州市場は実需の売り買いが見ながらも1.3520以下の買いが続き、EURGBPの買い戻しに1.3540台へ。米国市場は、ブラード・セントルイス連銀総裁発言に瞬間1.35を割り込んだが、これも御愛嬌。基本は1.35台を維持し、大枠1.3510~35のレンジで終了。ただ、1.35台割れを試し、どこまで値を下げられるか試してみたくなる心境。
AUDUSDは、今週大幅上昇の反動に、上値が切り下がり、AUDショートの巻き戻しが多いことが推測された。アジア市場は0.9450台の上値は重く、大枠0.9440~55の狭いレンジ相場。欧州市場に入り、ついに0.9440を割り込み0.9420台へ。米国市場では、ブラード・セントルイス連銀総裁発言に一時0.9380割れまで下落、そして、0.9430台を復活するが、戻り売り多く0.9400近辺へ。
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USDJPY-0.09%
EURUSD-0.05%
AUDUSD-0.44%
NZDUSD-0.08%
GBPUSD-0.17%
USDCAD+0.39%
EURJPY-0.14%
GBPJPY-0.28%
AUDJPY-0.54%
NZDJPY-0.18%
CADJPY-0.51%
GOLD-2.87%
WTI-0.86%
DXY+0.09%
VIX-0.30%
DJIA-1.19%
EURO STOXX-0.31%
Nikkei225-0.16%
S&P/ASX200-0.36%
日本10年債利回り+2.94%
米10年債利回り-0.73%
独10年債利回り+1.04%
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米国発の材料
◎ ブラード・セントルイス連銀総裁=「緩和縮小を見送ったのは、ぎりぎりの判断で、10月のFOMCで小規模な緩和縮小を決定する可能性がある」、「決定はボーダーライン上にあった、委員会は静観しようという判断に落ち着いた」→この発言にドル買いへと動く。 「雇用者数と失業率がより改善すれば、FRBが緩和縮小に踏み切る可能性は高くなる」、「インフレが1.5%を下回っていれば利上げはすべきでない」、「物価圧力が上向くまでは縮小開始に賛成しない」→ ドル買いが弱まる
◎ ジョージ・カンザスシティー連銀総裁=「量的緩和縮小の見送りは残念」、「米経済データはかなり良くなった」、「緩和縮小着手が見送られたことで、FRBに対する信頼感がリスクにさらされている」
◎ 米下院は暫定予算案を可決=9月30日で失効する政府機関予算を10月1日から12月15日まで手当する暫定予算案を、医療保険制度改革法(オバマケア)への予算打ち切りを盛り込み可決、上院へ送り来週から審議開始へ→ 上院のリード民主党院内総務は「オバマケアの資金凍結もしくは実施延期を盛り込んだ法案は承認しない」と言明しており、医療保険制度改革法案に関する文言を削除し、修正案を下院に送る見通し
◎ NY連銀=固定金利・金額無制限の翌日物リバースレポ・ファシリティーを来週から来年1月29日をめどに試験的に実施→ 短期金利を誘導するため新たなツールを試験的に運用し、超低金利政策からの出口局面に備える
欧州発の材料
◎ リーカネン・フィンランド中銀総裁=ECBは、金利は現行もしくはそれ以下の水準に長期間とどまるとのスタンスを維持しており、これは、数週間ではなく長期にわたるメッセージ
◎ イタリア連立政権の崩壊懸念は後退
英国発の材料
◎ 英8月の公的部門純借入額(PSNB 除く銀行支援費用) → 英財政赤字は、税収の伸びと歳出減少で、予想と前年を下回る=131.57億ポンド(予想135億ポンド 前年同月144.09億ポンド)、税収+1.4%、政府支出-2.2%
カナダ発の材料
◎ カナダ8月の消費者物価指数は→ 前月とほぼ変わらず=前月比0.0%(予想0.1% 前回0.1%)、前年比1.1%(予想1.1% 前回1.3%)、コア前月比0.2%(予想0.2% 前回0.0%)、コア前年比1.3%(予想1.2% 前回1.4%)
その他
◎ インド中銀=政策金利のレポレートを0.25%引き上げ7.5%に決定→ インフレ抑制で予想外の利上げを実施。ルピー安の対応で7月中旬に10.25%へ引き上げたMSF(マージナル・スタンディング・ファシリティー)レートを0.75%引き下げ9.5%に決定→ 中銀の焦点は景気支援からインフレ抑制にシフト
◎ シリア=化学兵器禁止機関(OPCW)に、保有する化学兵器の詳細について報告へ
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