9月15日、9月13日(金曜)海外市場の動き
***ポイント****
⇒ 米ロ外相会談は、シリア内戦停止で平和会議開催を目指すことで合意、米軍事攻撃の可能性が弱まる。
⇒ 次期FRB議長にサマーズ氏有力でドル買い→ 批判的な米議員が多く混沌、ドル買いも弱まる。
⇒ 米小売売上高、米ミシガン大学消費者信頼感指数が弱く、一時ドル売りへと動く。
⇒ 18日のFOMCではQE3緩和の見通しは変わらず(資産買い入れ850→750億ドルへ減)。
⇒ ユーロ圏財務相会合では、ポルトガルの財政赤字削減目標の緩和を事実上拒否、結論は11月へ持ち越し→ 議長は「財政赤字削減の約束はきちんと守れよ!」
⇒ 英国では不動産バブル。英国王立チャータード・サベイヤーズ協会(RICS)=BOEに年間の住宅価格上昇を5%以下に抑える措置を講じるべきと主張。
⇒ ゴールドマンサックス(12日)=中国の景気鈍化が終了する兆候があり、中国の商品需要が年末にかけて回復する見通し。
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USDJPY
アジア市場は法人税率引き下げ期待の株高も弱く、99.98を高値に100円を回復できず。欧米市場ではクロス円(除くGBP)で円買いが続き、弱い米経済指標の発表に99.50~60円を割り込むと、ストップの売りに99.19円まで続落。
EURUSD
アジア市場はドル買いの流れが強く1.33の大台を回復できず1.3264まで下落。欧州市場は実需の買いの底堅く1.3290台へ反発、ECBフィキシングで買いが強まり、弱い米経済指標の発表に1.3320台へ上昇。GBPUSDは1.5800→1.5870台へ上昇し1.5880台へ続伸する流れに対し、EURGBPは0.8400→0.8356まで続落。結果、EURクロスの売りにEURUSDは1.3254まで下落→1.3310まで上昇、せわしない値動きとなった。
AUDUSD
アジア市場ではドル買いの流れが強く0.9220台まで続落。欧米市場は弱い米雇用統計にもAUD買い戻しも限定的で、AUDJPYの売りに上値は重く、大枠0.9230~65の狭いレンジに終始。
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USDJPY-0.18%
EURUSD-0.04%
GBPUSD+0.45%
AUDUSD-0.30%
NZDUSD-0.09%
USDCAD+0.26%
EURGBP-0.44%(4日連続下落)
EURJPY-0.23%
GBPJPY+0.25%
AUDJPY-0.52%
NZDJPY-0.26%
CADJPY-0.45%
GOLD+0.39%
WTI-0.17%
DXY-0.05%
VIX-0.91%
ダウ工業平均株価は上昇、(15,376.06+75.42+0.49%)
EURO STOXX 50は横ばい、(2,867.11+5.04+0.18%)
日経平均株価は横ばい、(14,404.67+17.40+0.12%)
香港ハンセンは横ばい、(22,915.28-38.44-0.17%)
上海総合指数は下落、(2,236.22-19.38-0.86%)
豪S&P/ASX200は下落、(5219.63-22.91-0.44%)
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米国発の材料
◎ 時期FRB議長にサマーズ氏で最終調整。 日経新聞の記事ながら、次期FRB議長にサマーズ元米財務長官、副議長にブレイナード財務次官を起用する意向で、早ければFOMC後に発表する見通し。市場は、「サマーズ氏=ドル高志向強い」との思惑にドル買いが強まる→ 米上院共和党メンバーはサマーズ氏に批判的で、民主党中道派議員も反対の立場
◎ 米8月の小売売上高は、5カ月連続で上昇したが、前月と予想を下回る=前月比0.2%(予想0.4% 7月0.4%←速報0.2%)、除く自動車前月比0.1%(予想0.3% 7月0.6%←速報0.5%)
◎ 米9月のミシガン大学消費者信頼感指数・速報値は、 市中金利が上昇し住宅市場が冷え込み、予想と前回を大幅に下回る=76.8(予想82.0 前回82.1)、景気現況指数91.8(前回95.2)、消費者期待指数67.2(前回73.7)
欧州発の材料
◎ ショイブレ独財務相=ユーロ圏財務省はギリシャの金融状況で協議する
◎ ユーロ圏財務相会合=ポルトガルの財政赤字削減目標の緩和を事実上拒否。ポルタス・ポルトガル副首相は、2014年財政赤字GDP比4.0%→4.5%へ緩和すべきと主張、ダイセルブルーム・ユーログループ議長は、国際機関と合意した財政赤字削減目標を堅持すべきと発言。ユーロ圏財務相会合=結論を11月に持ち越すことを決定
◎ 9月22日のドイツ総選挙=金融市場は、「金融取引税、所得増税」に警戒感、メルケル政権の保守系与党は支持率首位だが、自由民主党と連立しても過半数は微妙
◎ ユーロ圏の第2四半期 ユーロ圏就業者数、前期比より改善=前期比-0.1%(第1四半期-0.4%、第4四半期-0.3%、第3四半期-0.1%)、前年比-1.0%(第1四半期-1.0%、第4四半期-0.8%、第3四半期-0.6%)、前年比-1.0%(前回-1.0%)
英国発の材料
◎ 英国では不動産バブル。英国王立チャータード・サベイヤーズ協会(RICS)=BOEに年間の住宅価格上昇を5%以下に抑える措置を講じるべきと主張
◎ デールBOE理事・チーフエコノミスト=フォワードガイダンスは、長期にわたり金利を低く抑えることをあらかじめ約束することで、景気にさらなる刺激を与えることを意図したものではない
中国発の材料
◎ ゴールドマンサックス(12日)=中国の景気鈍化が終了する兆候があり、中国の商品需要が年末にかけて回復する見通し
その他
◎ IMF(経済の不均衡と為替レートに関する報告書)=不均衡が比較的大きく世界経済の安定成長へのリスクになっている国・地域にスペインとユーロ圏を追加。スペイン=経済成長は脆弱で債務は増加。ユーロ圏=ギリシャ、アイルランドの救済で債務の負担が拡大、経常黒字は増加しているが、域内の格差が存在。2011年は、中国、フランス、ドイツ、日本、英国、米国が挙げれている。
◎ ゴールドマンサックス=FRBの金融刺激策が縮小すると予想、米経済統計が改善し、金相場は1000ドルを割り込む可能性がある
◎ ヘッジファンドの36サウス・キャピタル・アドバイザーズ=中銀の過剰流動性の供給に、相場決定メカニズムは混乱、金融刺激策の解除により、次のボラティリティは大きくなるとの考えに、通貨や商品、株式を含む市場の変動拡大を予想する投資をほぼ倍増
シリア発の材料
◎ 米WSJ紙=米国当局者や議員の話として、ユニット450として知られる機密部隊が、兵器の所在が特定されることを回避するため、数カ月にわたって保管場所を分散させた
◎ 国連戦争犯罪調査団=シリア政府軍は意図的に病院を攻撃
◎ 米ロ外相会談=「シリア内戦停止で平和会議開催を目指すことで合意」、「化学兵器の規模特定で合意待近」
◎ 外交関係者=米国は、ロシアと今後数週間かけロシアと協議継続、シリアへの国連決議でも武力行使はないことを受け入れた→ 米軍事攻撃の可能性が弱まる
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