9月20日、9月19日(木曜)海外市場の動き
前日のFOMCサプライズの影響が残る中。今度は、強い米経済指標が続けざまに発表され、12月のFOMCでQE3の縮小期待が高まり、米株は小幅下落し、米金利は上昇。終わって見れば、見事な円全面安。
緩和策縮小を解消できる国の通貨は上昇へ、できない国の通貨は下落へ、2極化する可能性が高く、狙われているのは円。
市場は、CHFJPYは110円が目の前に迫り、1990年の水準を狙う位置まで上昇したことを注目している。安全資産としての買いではなく、円安の底辺が広まってきていることを証明しているのでは?
***ポイント***
⇒ 12月のFOMCで量的緩和の縮小期待が強まる。
①ロイターのFOMC後のプライマリーディーラー調査=17社中9社が12月のFOMCで量的緩和の縮小を予想するが、不透明との意見が多く、17社中5社は分析の最中で予測できず。
②ラガルドIMF専務理事=7月予想に基づけば、米緩和縮小の開始時期は2013年末。
③強い米経済指標
⇒ ドル買いの材料が続出。
①米9月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数は、前回と予想を大幅に上回り、2年半ぶりの高水準で、6か月先の見通しも大幅改善し10年ぶりの高水準
②米8月の中古住宅販売件数は、住宅ローン金利の上昇に買い急ぎ、前回と予想を上回り、6年ぶりの高水準
③米8月のコンフェランス・ボード景気先行指数は、前回と予想を上回り米経済は底堅く推移
④米新規失業保険申請件数は、コンピューターシステムのトラブルで大幅減少した前週から、失業者が増加したが、予想を上回る。
⇒ ノルウェー中銀=政策金利1.5%の据え置きを決定、予想外のインフレ高進とクローネの下落に、利上げ時期が予想より早まる見通し。中銀副総裁は、金利は徐々に上昇する可能性が高い。
⇒ 円売り材料が続く
①日本8月の貿易収支は14か月連続の赤字で、8月としては赤字額過去最高
②木内日銀政策委員「国債の買い入れ増額や、ETFやREITを買い増す可能性も」
③政府は法人税引き下げの検討
⇒ ポンド売りの材料
①英8月の小売物価指数は、前回と予想を大幅に下回るマイナス
②BOEの利上げ観測が、2014年終盤→2015年初めにずれ込むとの予想が多くなる。
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USDJPY、前日に98円を割り込み、目先のストップの売りが一巡。アジア市場では、98円以下では実需の買いが強まり、日本株の大幅上昇に98.50円近くまで上昇。欧州市場では、日銀政策委員+政府筋から円安材料を提供し、円クロスの円売りが加速し98.80台まで上昇。米国市場に入り、強い米経済指標が続出、99円超え買いが加速し、99.61円まで続伸、福島地震報道に99.20円割れまで一時下げるも、円はクロスでも全面安で、下げ幅は限定的。
EURUSD、アジア市場は1.35をボトムに1.35~1.3540の狭いレンジ。欧州市場は、EURJPYの買いの影響を受け買いが強まり、1.3550のオプションバリアを超え買いが加速、一時1.3568まで上昇したが、クロスではEUR売りが強く、買いも限定的。米国市場に入り、強い米経済指標が続き上値が重くなるが、なんとか1.35の大台を維持。
AUDUSD、アジア・欧州市場と0.9520台の上値は重く、0.9500を中心に大枠0.9480~0.9520のレンジで推移。米国市場に入り、利食い売り集中、強い米経済指標も続出、0.9480を割り込むと短期ポジションのストップを付け、弱い米株に0.9427まで続落、買い戻しは鈍い。
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USDJPY+1.53%
EURUSD+1.23%
AUDUSD-0.87%
NZDUSD+0.07%
GBPUSD-0.70%
USDCAD+0.42%
EURJPY+1.60%
GBPJPY+0.83%
AUDJPY+0.65%
NZDJPY+1.61%
CADJPY+1.11%
CHFJPY+1.69%
GOLD+0.18%
WTI-2.22%
DXY+0.17%
VIX-3.16%
ダウ工業平均株価小幅下落、15,636.55(-40.39 -0.26%)
EURO STOXXは上昇、2,936.20(+27.28+0.94%)
日経平均株価は大幅上昇、14,766.18(+260.82+1.80%)
香港ハンセンは大幅上昇、23,502.51(+385.06+1.67%)
上海総合指数は上昇、2,191.85(+6.29+0.29%)
豪S&P/ASX200は上昇、5295.55(+57.41+1.10%)
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