2013年9月19日木曜日

9月19日(木曜)今日の為替相場見通し

9月19日(木曜)今日の為替相場見通し

***ポイント*****

多くが予想し恐れた、米QE3の縮小は、9月のFOMCでなかった。次回は10月29・30日のFOMCは誰も変更を予想せず、12月17・18日のFOMCで、縮小が期待されているが、いまさら何を?!

ロイターのFOMC後のプライマリーディーラー調査では、17社中9社が12月のFOMCで量的緩和の縮小を予想するが、不透明との意見が多く、17社中5社は分析の最中で予測できず。

昨日、FOMCがQE3の縮小を見送った理由は、公表している通り「過去数カ月間の財政引き締めや住宅ローン金利の上昇による景気への影響を理由に..... 今後の経済指標を見極める時間が必要」。

ただ、どう考えても周りの状況から勝手に想像すると、「米政府の緊縮策が景気へ及ぼす影響を危惧」、「米政府と議会の対立で政治機能が滞る恐れ」、「10月中旬に政府資金が底をつき、米国がデフォルト事態に陥る恐れ」→ これらの影響が心配でたまらず。また、次期FRB議長の人事も決まらず、まあ、来年の2月の次期議長が決まってからでも? ではないだろうか?

さて、今後の見通しでは、木曜日、前日の大変動の翌日だけに、相場は調整色が強まる可能性は否定できず。ただ、今後の相場を考えると.......以下の通りになる。

英国は、住宅価格が上昇し、カー二―BOE総裁は、フォーワードガイダンスで明確に現行の緩和的金融政策を維持することを表明しているが、利上げを明確に否定している言葉は見当たらず、むしろ、インフレリスクが強まればいつ、考えを変えるかも知れない状況。そして、昨日のBOE金融政策委員会議事録では、全メンバーが追加の刺激策を否定。

結果、GBPUSDは、ポンド高の流れは変わらずだが、ややロングポジションが溜まっていることが気になるが、EURGBPを含め、GBPクロスの買いがフォローすれば、調整は予想外に少なくなる可能性も。

また、NZは、住宅価格の上昇が大きな問題となっており、まず、住宅価格抑制のため規制を強めたが、次にサプライズの利上げの可能性をも示唆。市場は来年の利上げを予想しており、先のロイター調査では、16人中14人が来年初めの利上げを予想していた。

結果、NZDは、NZD高の流れは変わらずだが、ポンド同様に、ロングポジションが溜まっていることが気になるが、商品相場も強く、他にロングにする選択肢がなければ、引き続き調整は小幅にとどまり、AUDNZDも最安値を狙えるのでは?

豪州は、アボット新首相がどのようにかじ取りをするのか気になるが、市場では選挙公約を守るために財源はどうするの? 金融緩和を維持し、追加刺激策が早くも気になっている。これに対して、スティーブンス豪中銀総裁が中銀の独立性を維持し、断固とした金融政策を維持することができるのか? 黒田日銀総裁との違いがあるのか? 非常に楽しみ。

結果、AUDは対ドルで0.9870近くのポイントを狙える距離にあるが、1.00のパリティーを超えるかは、AUDクロスの値動きを見なければ不明。

ドル円は、FOMCの結果が判明するまでは、どうも興味が薄らぐ。中期的な流れは円安で変わらず、特に、円クロスでは円安傾向が続くと見ており、ドルストレートより、クロスで円ショートを狙うべきでは? 

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