2013年9月17日火曜日

9月17日、9月16日(月曜)海外市場の動き

9月17日、9月16日(月曜)海外市場の動き

***ポイント****

⇒ サマーズ元財務長官が次期FRB議長候補を辞退へ、前日のFRB議長有力と報道の反動が強く、金融緩和の縮小期待が弱まるとの思惑に、週明けは株高+ドル安+金利は低下へ。 

⇒ しかし、それの薄商いの瞬間芸で、持続・継続性はなし。気がつけばAUD+NZDの上昇が目立ち新興国通貨高へ。先週末終値からドル安へと動き、ギャップを空けてオープンし、多くは直後をドル安値、または、弱いNY連銀製造業景気指数後を安値に、終盤にはドル買い戻しが見られたが、前週末終値からはドル安が続いた。

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USDJPYは、アジア市場はサマーズネタで先週末からドル安で開始し98.45まで下落後、99.10台へ反発。欧州市場は、大枠98.65~95円のレンジで推移。米国市場では、弱いNY連銀製造業景気指数にも、実需の買いが厚く下げ止まり、金利差を見ながら99.18円まで値を戻したが、前週末終値99.36円は超えられず。

EURUSDは、アジア市場はサマーズネタや、独バイエルン州議会選挙=メルケル首相のキリスト教民主同盟(CDU)の、姉妹政党キリスト教社会同盟(CSU)が絶対多数を確保して勝利し、先週末からドル安で開始し一時1.3382まで上昇。欧州市場は、実需の売りに値を下げ1.3340を安値に、大枠1.3340~75のレンジで主体性なし。米国市場は弱いNY連銀製造業景気指数と米金利低下に1.3385まで上昇したが、オプションの売りに1.3330まで値を下げたが、前週末終値1.3292を上回る。

AUDUSDは、アジア市場はサマーズネタで先週末からドル安で開始し、商品勢の買いに0.9392の高値まで一機に上昇、アジア・欧州市場は、このレンジを抜け出せず大枠0.9320~80のレンジで推移い。米国市場では、弱いNY連銀製造業景気指数と米金利低下にも、アジア市場の高値を超えられず0.9386を高値に上げどまり、0.9305と本日安値まで値を下げたが、先週末終値の0.9242を大幅に上回る。

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USDJPY-0.30%
EURUSD+0.31%
AUDUSD+0.80%
NZDUSD+0.47%
GBPUSD+0.13%
USDCAD-0.24%

EURJPY+0.53%
NZDJPY+0.15%
CADJPY-0.02%
CHFJPY-0.06%

GOLD-0.94%
WTI-2.19%
DXY-0.22%
VIX+1.55%

ダウ工業平均株価は上昇、(15,494.78+118.72+0.77%)
EURO STOXX 50は上昇、(2,894.64+27.53+0.96%)
香港ハンセンは大幅上昇、(23,252.41+337.13+1.47%)
上海総合指数は小幅下落、(2,231.40-4.82-0.22%)
豪S&P/ASX2005は上昇、(247.99+28.36+0.54%)

米国発の材料
◎ サマーズ氏(15日)=オバマ大統領と電話会談をし、FRB議長レースから離脱することを表明→ 週明けの為替市場では先週末から大きく窓を空け、ドル売りが強まる
◎ PIMCO=サマーズ氏のFRB議長候補辞退は、中短期の米国債にプラス
◎ 米連邦債務の法廷上限引き上げ問題(新会計年度の予算協議)=オバマ米大統領は共和党が政府機関の窓口閉鎖すると譲歩を求めていることをに、交渉の余地はないと主張→ 10月1日からの新年度の予算案が成立しておらず、月内に議会が法案を可決しない限り、政府機関の窓口が閉鎖される恐れがある
◎ 米8月の鉱工業生産指数は、 自動車などの製造業が回復し前回を上回る=前月比0.4%(予想0.3% 前回0.0%)、 設備稼働率=77.8%(予想77.8% 前回77.6%)
◎ 米9月のNY連銀製造業景気指数は、 前回と予想を大幅に下回る=6.29(予想9.1% 前回8.24%)、支払価格21.51(前回20.48)、新規受注2.35(前回0.27)、従業員数7.53(前回10.84)
◎ 次期FRB議長の第一候補はイエレンFRB副議長だけ(WSJ紙)、他のソースではファーガソン元FRB副議長、コーン前FRB副議長の名前も上がる

欧州発の材料
◎ 独バイエルン州議会選挙=メルケル首相のキリスト教民主同盟(CDU)の、姉妹政党キリスト教社会同盟(CSU)が絶対多数を確保して勝利へ→ 連邦議会選挙へ好影響
◎ メルシュECB専務理事=最近の短期金利上昇を受けた質問に対して→ 「金利抑制策として、伝統的な金融政策手法、流動性管理面、非標準的な政策で余地がある」と説明
◎ ドラギECB総裁=ユーロ圏経済は依然としてぜい弱で、失業率は高止まりし、低金利政策を維持
◎ ユーロ圏8月、消費者物価指数・改定値は、速報値と変わらず=前月比0.1%(予想0.1% 前回-0.5%)、前年比1.3%(予想1.3% 前回1.6%)、コア前年比1.1%(予想1.1% 前回1.1%)


日本発の材料
◎ 国際決済銀行(BIS)報告=国債融資シェアで邦銀が1990年代後半以来、久々に首位へ。邦銀13%、米銀12%、独銀11%、仏銀10%、英銀10%→ 1980年代のピーク39%よりははるかに低い

シリア関係
◎ ケリー米国務長官とロシアのラブロフ外相との合意(14日)=アサド政権が1週間以内に化学兵器を申告し、来年半ばまでに国連主導で化学兵器の廃棄を目指す
◎ シリアへの国連調査団=8月21日にシリアで化学兵器のサリンが使用されたとを確認
◎ 米国・英国・フランス・ロシア=シリアが国連決議を順守しなければ責任を追及することで一致

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