2013年9月17日火曜日

9月17日(火曜)今日の為替相場見通し

9月17日(火曜)今日の為替相場見通し

***ポイント*****

注目の、次期FRB議長の座を目指すレースは、サマーズ氏が民主党議員の反対に嫌気してリタイア、他のレーンを走るファーガソン・コーン両氏を引き離し、イエレン氏が最有力と見られている。

シリア情勢では、「国連のシリアへ調査団は8月21日にシリアで化学兵器のサリンが使用されたとを確認」、「米ロ外相会談ではアサド政権が1週間以内に化学兵器を申告し、来年半ばまでに国連主導で化学兵器の廃棄を目指すことで合意」した。そして、「米国・英国・フランス・ロシアの4カ国は、シリアが国連決議を順守しなければ責任を追及することで一致」...。残るはアサド政権の出方待ち。

ドイツ連邦議会選挙の前哨戦となる、バイエルン州議会選挙は、メルケル首相グループが勝利、21日の本番前に明るいムード。

18日のFOMCはどう転ぶかわからないが、市場は、政策金利0.25%お据え置き、住宅ローン担保証券(MBS)買い入れプログラム=年間400億ドルで据え置き、国債買い入れプログラム450億ドル→350億ドルへ縮小予想が多い。結果、変更なしではドル売りへの影響が大きくなる。


USDJPY
前日の東京市場が休場の中で、サマーズショックに99円を割り込み、ストップ多発。結果として、またしても100円の大台で跳ね返された、円ベア派の失望感は大きい(本心は、いい加減にしてほしい)。今週のメインイベントとなる米FOMCの結果待ちになる可能性が高く、それまでは98.00~100.60のレンジでとどまる可能性が高い。

今後の方向性を考えるに、円クロスの動きが重要となるが、AUDJPYとGBPJPY円ではクリアに円安トレンドを維持しているが、他の通貨ペアではそれほど、確実性の高い円安相場の領域にまだ到達していない。

テクニカルでは、Daily21日指数移動平均線は99.04円に位置し、この水準を割り込むと円ブル、上回るとベアとなる。現時点ではやや上回り、前週末の終値99.36円を上回って、終了することができるかが多きなポイント。 Weeklyでは97.99円をベースに上昇し円ベアな相場が続き、98円台買い+100円台売りでロックされているが、緩やかな円安相場は変わらず。

EURUSD
週末のドイツ統一選挙の行方が気になるが、バイエルン州議会選挙でメルケル首相グループ勝利にややEUR買い優勢。。目先は1.3190~1.3355のレンジ上限を試し、前週終値1.3292を割り込むまでは、ユーロ買いの流れは変わらず。

AUDUSD
最近は悪材料にも反応が鈍くなっている。前日に一時最近の高値を更新し、一時0.9392まで上昇したことで、達成感も感じられたが、弱い豪経済指標にもAUD売りは限定的で、サマーズショックにAUD売りセンチメントが崩れたことが好感される。

ただ、欲を言えば0.9350を超えてクローズし、Weeklyベースの21日週指数移動平均線0.9378を上回り、終了してくれると、AUD買いの安心感が広まる。時間の経過とともに、この水準を達成できなければ、利食いの売りが強まる可能性もあるが、押し目買いに変わりなし。


今後直面するテーマと材料
※ FOMCでQE3縮小の可能性は消えず、資産買入枠100億ドル削減は織り込み済み(9月18日)
※ ドイツ連邦議会選挙(9月22日)
※ 次期FRB議長にイエレンFRB副議長が有力
※ へシリアが国連決議を順守するか?
※ 日本、消費増税が確実視され、法人税率引き下げなど追加景気対策が期待
※ 緊迫のエジプト情勢
※ イタリア政局の混迷
※ 米連邦債務引き上げ問題(10月1日からの新年度の予算案が成立しておらず、月内に議会が法案を可決しない限り、政府機関の窓口が閉鎖される恐れ、10月半ばにデフォルトの恐れ)
※ 法裁判所判断の欧州安定メカニズム(ESM)と新財政協定の合憲性判断を発表(9月22日のドイツ総選挙後に判断へ)
※ ギリシャ第3次支援の有無

金融政策
※ BOE金融政策委員会議事録公表(9月18日)
※ FOMC(9月18日)



0 件のコメント:

コメントを投稿