午後9時30分、強い米経済指標にドル全面高へ。午後10時~11時は逆に、弱い米経済指標が続き、米現物株は弱く、ドル買いは弱まり売りへと変化。午前2時、金価格の上昇を引き金に、欧州主要市場で休場が多い中、欧州勢が取引を終え始めると、なぜか、ドル全面安へ。
午後9時30分に発表された、強い米新規失業保険申請件数+前年比2.0%へ上昇した米消費者物価指数に、米金利は上昇しドル高が始まった。午後10時~11時に発表された、対米証券投資+米鉱工業生産+米フィラデルフィア連銀業況指数は弱く、弱い米株(ダウ平均株価は-225.17-1.47%)に、ドル買い→ドル売りへと変化へ。午前2時前後の金価格の急伸がリードし、なぜか、ドルは全面安へ。
VIX指数は14.73(+1.69+12.96%)と、7月18日以来の水準まで上昇、10年債利回りは2.8%台へ上昇し、日米の金利差は2.01%と、昨年の5月来となる2%大台へ上昇。一時、英10年債も2.7%台へ、独10年債も1.9%台へ、豪10年債も3.9%台へ上昇し、日本との金利差は拡大へ。
ダウ平均株価は大幅下落15,112.49ドル(-225.17-1.47%)、欧州株は下落、EURO STOXX 50は、2,835.86(-16.22-0.57%)
USDJPY、下落し円高(-0.78%)。アジア市場では、日本の法人税減税をやる、やらないの駆け引きに、菅官房長官、麻生財務相、甘利経済再生担当相はこの法人税減税報道を否定、日本株は大幅下落=円高へ、強い米経済指標に98.60円台を回復、弱い米経済指標に値を下げ、弱い米株に97.20円を一時割り込む
EURUSD、上昇(+0.69%)。円高連動のユーロ高から、強い米経済指標に1.3220割れまで下落し、弱い米経済指標+株安に上昇し、午前2時に急伸し一時1.3360台まで上昇。
AUDUSD、小幅上昇(+0.21%)。0.92台を回復できず、米経済指標に連動し、一時0.9060割れまで下落、午前2時には0.9140台を回復するが、動きは緩慢。
「主要な経済指標の結果」
◎英7月の小売売上高は予想を上回りGBP買いが強まる=前月比1.1%(予想0.6% 6月0.2%)、前年比3.0%(予想2.4% 6月1.9%←2.2%)
◎米7月の消費者物価指数は、前年比は予想通りながら2.0%台へ上昇 、前月比は予想・前回を下回る=前月比0.2%(予想0.3% 6月0.5%)、前年比2.0%(予想2.0% 6月1.8%)、コア前月比0.2%(予想0.2% 6月0.2%)、コア前年比1.7%(予想1.7% 6月1.6%)
◎米8月のNY連銀製造業景況指数は、予想・前回を下回るが、高水準が続き、従業員数は大幅増加=8.24(予想9.0 7月9.46)、支払価格20.48(7月17.39)、新規受注0.27(3.77)、従業員数10.84(7月3.26)
◎米新規失業保険申請件数は、予想を上回る改善にドル買いが強まる=32 万件(予想33.5万件 前回33.5万件←33.3万件)
◎米6月の対米証券投資は、外国への資金流出へと変化し、財務省証券の売り越しは-408億ドルと前回113億ドルから大幅変化し、1977年以降で最大=-190億ドル(予想 5月566億ドル←564億ドル)、長期有価証券(株式スワップ等除く)-669億ドル(予想-175億ドル 5月-270億ドル←-272億ドル)
◎米7月の鉱工業生産は、前月より低下し、予想をも下回る=前月比0.0%(予想0.4% 6月0.3%)、設備稼働率=77.6(予想78.0 6月77.7←77.8)
「主な発言・その他」
◎ブラード・セントルイス連銀総裁は、FRBは債券買い入れプログラムの縮小を決める前に、経済成長が加速し、年間のインフレ率が2%の目標に近づいていることを示す一段のデーを見極めることが必要=「縮小開始時の減額幅が大きければ、縮小ペースがより速いものになると解釈され、比較的少額で始めた場合はより慎重で段階的なアプローチと受け止められるだろ」、「FRBは、金融政策にとっては債券買い入れのフローよりも買い入れ総額のほうが重要とみているが、フローを変更すれば市場に重大な影響が及ぶということが6月のFOMCから学んだ教訓」
米8月のNAHB住宅建設業指数は、前回・予想を上回り、金利上昇にも需要は堅調=59(予想57.0 7月56←57.0)
米8月のフィラデルフィア連銀業況指数は、前回から大幅低下し予想をも下回る=9.3(予想15.5 7月19.8)、新規受注5.3(7月10.2)、支払価格17.3(7月21.5)、従業員数3.5(7月7.7)
◎PIMCOのビル・グロース氏は、レバレッジ(借り入れ)に依存する国際金融市場の混乱を回避するため、FRBは歴史的な低金利政策 を予想より長期にわたり維持、FRBの主要な金融緩和手段が資産購入から政策金利見通しを示すフォワードガイダンスに移行へ
◎ドイツ商工会議所(DIHK)は、今年のドイツ輸出は2%増、来年は4.0%増を予想しているが、世界の伸び率3.8%、6.0%より少なく、通商に占めるドイツの比率は低下すると予想
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