今日、8月12日(月曜日)のメインイベントは、午前8時50分に発表される、日本の第2四半期GDP一次速報で、前期比年率予想は3.6%と、第1四半期4.1%からは低下するものの、引き続き高成長が予想されている。
いつもながらではあるが、特に今回は、薄商いの中で、GDPの結果で市場が反応する可能性が高く、4.0%を超えることにでもなれば、株高=円安へと動きやすく、100円の大台を試す可能性も出てくる。
逆に、3.2%を割り込むようならば、失望感が強く、株安=円高へと動くことになりそうで、8日の安値95.81円のポイントを試す可能性が出てくる。
当然、アジア市場では、円クロスも同様の円高・円安方向へ動くこになりそうである。
円相場は、テクニカルチャートを見ると、引き続き円高方向の流れが続いていおり、市場参加者は円高の相場感がやや優勢となっており、ドル円が100円台で終わるようなことになれば、意外感が強く、今後の相場感も変化する可能性が出てくる。
欧米市場では、特に重要な経済指標やイベントの予定もなく、このような状態では、欧米の債券価格と株価を注目して、リスクオン=円売り、リスクオフ=円買いが続く可能性が高いと思われる。
リスクオフの流れでは売られ安い豪ドルだが、最近は、非常に底堅くなっており、0.9340~50の水準を超えることができれば、本物だが、この壁は非常に厚いと思われる。
それでは、なぜ? このような動きへと変化したのであろうか?
もちろん個人的な意見でしかないが、根強いFRBの量的緩和の縮小が背景にあると推測している。
つまり、BOAメリルリンチレポートでも示されているように、将来のFRBの量的緩和の縮小観測により、8月7日の1週間で、世界の国債ファンドから過去最高の40億ドルが流出している。これらの資金は株式市場へと流れ込み、一部では商品市場にも流れていると思われる。
また、懸念された中国の経済成長も、政府の対応策が功を奏し、ボトムアウトしたと思われ、目標の年7.5%の達成が期待され、中国版サブプライムローンと比喩されている「シャドーバンキング」問題も、下火になっている。
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